異力(イリョク)×運命(サダメ)
「冗談だろ、それ!!」柘榴は含み笑いを浮かべる。
「どうせ、いつもの冗談なんだろ?」我心は首を縦に振らない。
「デッドオアアライブなんて良い響きじゃない?」
「ふざけんなよ」
「ふざけてなんかないね。早起きしたくもないのを、わざわざ来てやったんだから感謝してほしいくらい…って」我心ははたと柘榴の顔を見る。色をなくした身体に震えが走っている。
「何もあんただけのせいじゃない。持病だったんだから」
「違う…」
「何が違うのさ?」
「持病を悪化させたのは俺だ…」
「あのねぇ…」
「もう隼都にあわせる顔なんてない」顔を苦痛に歪める。
「アイツはきっと待ってるよ?」
「待ってなんかない!!そんなこと思われる権利なんかないんだ!!」
「じゃあ何?今、アンタができる事って何?そいつを放っておくこと?」
「放っておくんじゃない。俺のことを…」
「そうやって目を逸らして…自分の仲間が朽ちゆくのを待ってればいい」唇を噛み締める。
悔しい。そう言われることが?そんなつもりなんてない…でも現実は我心の言葉通りになってる。どうすればいい?自分のせいで死ぬかもしれない仲間がいるとしたら…何もしてあげられないのだとしたら…
「桐生、現実から目をそらすなよ?」そうだ。最後まで見放さない。それこそ俺の運命だろ?
何かが吹っ切れたように我心を見据える。
「俺行ってくる」そう言って家にジャンパーを取りに行こうとするがその足を止め我心の方に振り返る。
「我心も行くか?…て」そこにはもう我心の姿は無かった。




