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秒速100m  作者: 楼榮 槐
1巻
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13/23

異力(イリョク)×運命(サダメ)



「冗談だろ、それ!!」柘榴ザクロは含み笑いを浮かべる。

「どうせ、いつもの冗談なんだろ?」我心ガシンは首を縦に振らない。

「デッドオアアライブなんて良い響きじゃない?」

「ふざけんなよ」

「ふざけてなんかないね。早起きしたくもないのを、わざわざ来てやったんだから感謝してほしいくらい…って」我心ははたと柘榴の顔を見る。色をなくした身体からだに震えが走っている。

「何もあんただけのせいじゃない。持病だったんだから」

「違う…」

「何が違うのさ?」

「持病を悪化させたのは俺だ…」

「あのねぇ…」

「もう隼都にあわせる顔なんてない」顔を苦痛にゆがめる。

「アイツはきっと待ってるよ?」

「待ってなんかない!!そんなこと思われる権利なんかないんだ!!」

「じゃあ何?今、アンタができる事って何?そいつを放っておくこと?」

「放っておくんじゃない。俺のことを…」

「そうやって目をらして…自分の仲間がちゆくのを待ってればいい」唇を噛み締める。

悔しい。そう言われることが?そんなつもりなんてない…でも現実は我心の言葉通りになってる。どうすればいい?自分のせいで死ぬかもしれない仲間がいるとしたら…何もしてあげられないのだとしたら…

「桐生、現実から目をそらすなよ?」そうだ。最後まで見放さない。それこそ俺の運命(さだめ)だろ?


何かが吹っ切れたように我心を見据える。

「俺行ってくる」そう言って家にジャンパーを取りに行こうとするがその足を止め我心の方に振り返る。

「我心も行くか?…て」そこにはもう我心の姿は無かった。







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