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転生したら明治時代だった  作者: マヨネーズ
2/12

~酒だ!~

 時をさかのぼる事三時間前、新選組が屯所としている家八木源之丞(やぎげんのじょう)――通称八木邸。

 「いいから早く酒を持って来いって言ってんだよ!」

 

 「新見、そこら辺にしとけ俺たちはここに厄介になってんだ」


 「しかし、芹沢さんの酒が足りません」


 「俺なら大丈夫だ、平山!酒を買ってこい!」


 「…はい」


 「お前はそれくらいしか出来ねーだろ、勝手に力士と喧嘩して負けて帰ってきゃがって、次やらかしたら殺すぞ」


 小さく返事をした平山は酒屋まで買いに行く。


 「芹沢さん、平山を殺さないんですか」


 「おそらく今夜死ぬ」


 「土方によって、ですか?」


 「あいつは俺を殺そうとしている、そん時の盾にでもなるだろう」


 「一緒に沖田もついてくるでしょう、あいつは土方同様近藤に尽くしている、私が沖田と相手をしましょう」


 「好きにしろ」


 「俺は相手が誰であろうと、逆らう奴は殺すだけだ」


 そう言って、口元を緩ませた。


 それを見た新見は、思わず息を飲む。


 「どうした、俺が怖いか?」


 「いいえ、流石だと」


 「俺はな、酒を飲むほど俺の刀は強くなる」


 新見を見ながら自分の刀をなでる。


 それから暫くして平山が戻り、新たに酒盛りを始める。


 思いの外酒が進み芹沢の足はおぼつかなくなっていた。


 平山は酒を飲まず、想像もしていない時間が刻一刻と過ぎていた。


 新見はほろ酔い状態でその時間を待っていた。


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