11/12
~油断は大敵~
「とうとう、新見も殺されたか」
新見を見た芹沢は、怒りのような悲しみのような顔をしている。
「安心しろ。すぐにお前も連れてってやるよ」
体制を整えた土方は、首を鳴らしながら言った。
「副長。分かってると思うが、あいつは強い。一人で行かない方がいい」
「らしくないな。切られて怖気着いたか」
「さっきまで青ざめてたあんたには言われたくないな」
傷を抑えた左之助は、息を切らしながら言ったが、土方にあしらわれた。
芹沢は剣先を土方に向ける。
「俺は死なない。残念だがな、俺は新選組に興味はない。お前達の思い通りにいくのが気に入らないんだ」
芹沢は思いの外冷静だった。
土方は芹沢に切りかかる。
しかし、土方の足元には布団があり、足を取られ態勢を崩した。
それを見逃す訳もなく、芹沢は土方を切ろうとする。
しかし芹沢の刀は、山南によって阻止された。
「油断は大敵です。死にますよ」
態勢を崩し膝をついた土方に言った山南の顔は、芹沢を見ていた。
土方と山南は、芹沢から距離を取る。
芹沢は背中に殺気を感じた。
沖田が、芹沢の背中を切ろうと刀を振り下ろす。
しかし、間一髪のところで避けられた。
「土方さん、山南さん、終わらせましょう」




