第十二話『にゃあまん様が怒ったのにゃん!』のその①
第十二話『にゃあまん様が怒ったのにゃん!』のその①
想い返してみれば……。
「居にゃくにゃってしまったのにゃん」
お喋り相手だったヤカンにゃん、じゃにゃくって、カイラにゃんのブラックやホワイトが、……そして、にゃあまん光石も。
(にゃあまん様もついに妖魔の操り人形にぃ)
がっかりしたウチ。多分、みんにゃも気分はおんにゃじにゃったはず。
ところがにゃ。
勇気を奮い立たせてくれるようにゃ会話が心に届いたのにゃん。
合い言葉を喋ってくれたのにゃん。
「にゃあまん!」と答えてくれたのにゃん。
感激もひとしお、といったところにゃ。
嬉しいことはまにゃまにゃ続く。
「ヤカンかドカンかカイラかカイロか知らないけれど、良ぉっくも今までアタシの身体を弄んでくれたわん。ぜぇったいに許さないんだからぁ!」
「ふにゃっ! ミーにゃんの声にゃあ!」
いい知れにゅ感動が心の底から込み上げてくる。……と、ここまでは良かったのにゃん。最高にゃったのにゃん。しかしにゃがらぁ、次の言葉で一気に鎮まったのにゃん。
「アタシは弄ぶ側であって、弄ばれる側ではないわん!」
(あのにゃあ)
まぁるっきりの悪党にゃセリフにゃ。
「だから、お礼をきっちりとつけさせてもらう意味でも」
ヨモギ顔に、忌々しい、といった表情を浮かべにゃがら、館を睨みつけているのにゃ。
「にゃあまんの力。とくと見るがいいわん! それぇっ!」
ぱにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん!
「巨大にゃあまん!」
にゃんと! ウチらが見ている前で、にゃあまん様はどんどん大きくにゃっていくじゃにゃいの。
ぐうぅぅぅん!
不意を突かれて、みたいにゃ感じにゃったのにゃけれども、そこはそれにゃ。『治に居て乱を忘れず』。ウチらは、『ふにゃああ!』『あれえぇっ!』にゃどのみっともにゃい奇声を上げることも、あられもにゃい姿を晒すこともにゃく、余裕綽々の心持ちでもって、被害が及ばにゅとこまで闊歩。にゃあまん様との距離を置いたのにゃん。
(まさに慌てず騒がず、無念無想の境地にゃん)
《慌てず騒がず? 本当に? 本当かしら? ねぇ、本当なの?
ミアンちゃん。誰にも喋らないから、ワタシにだけ本当のことを聴かせて》
《ふわああぁぁんにゃ。にゃんともおネムいのにゃあ》
ついには、天空の村で一番高い『イオラの木』と背丈が並ぶくらいにまで、大っきくにゃってしまったのにゃん。
(おんにゃじってことは、イオラにゃんに遠慮したのかもにゃ)
まっ。それはそれとしてにゃん。
「どう? 999種類の変化の一つ、巨大にゃあまんなのわん!」
唖然と見上げているウチら。でもにゃ。直ぐに身の危険を感じざるを得にゃかった。というのもにゃ。
ばっがああぁぁん! ばっがああぁぁん!
館を叩き壊し始めたのにゃ。左右の拳を交互に使って、『振り上げてはまた振り下ろす』が繰り返されている。有無をいわさず、みたいにゃド迫力に、ウチらはたにゃたにゃ圧倒されるばかりにゃん。
「ミアン君。これはどういうことなんだい?」
「ウチに聴かれても」
戸惑うウチの耳に、も一つ声が。
「きゃはははっ。やれやれぇっ、だわぁん!」
にゃあんとも、楽しげにゃ口調で叫んでいるのにゃん。
「ミアン君! あれって!」
ミクリにゃんも、やっと気がついたみたいにゃん。
「うんにゃ。カイラにゃんの声じゃにゃい。
ミーにゃんにゃ。ミーにゃんが、にゃあまん様の身体を動かしているのにゃん」
「ミーナ君がにゃあまん様の……。天空の村の終わりだぁ」
がくっ、としゃがみ込むミクリにゃん。……にゃけではにゃかった。ミーにゃん同盟の(ウチを除く)みんにゃが、顔に『絶望』の表情を浮かばせていたのにゃん。
(あんたらにゃあ)
そんにゃ友にゃちの心を知ってか知らずか、
「アタシは不死身だわん! 正義は必ず勝つわん! きゃははは!」
ミーにゃんの勇ましい暴力が休むヒマにゃく続いているのにゃん。
《時代時代で価値観が変わる、とはいうけれど。
あの子が正義の味方になるなんてね。世も末かしら》
《あのにゃあ。にゃんてことをいうのにゃん。
ミーにゃんはあんたの造り子にゃんよ》
《はっ!》
《はっ! じゃにゃいっ!》
どがあぁぁん! どがあぁぁん!
妖魔館といえ、がれきと化すそのさまは、にゃんとも物悲しい。正義の味方がやっているとは、とうてい思えにゃい行動にゃん。でもにゃ。その反面、今の今まで向こうの手のひらに踊らされていたせいもあって、にゃあんか胸のすく思い、でもあるのにゃん。もちろん、心情的にいえば、後者が勝っているのはいうまでもにゃい。
にゃもんで、
「ミーにゃん。やるのにゃん! 徹底的ににゃあ!」
以心伝心。打ちひしがれていた友にゃちにも、ウチの興奮が伝わったようにゃ。
「そうだそうだ。一欠片だって残すんじゃないよぉ!」
ミクリにゃんの声に続いて、他の友にゃちみんにゃも、『やれぇ! やれぇ!』の大合唱。耳に届いたとみえ、ヨモギ団子のネコ顔が、にやり、と微笑んにゃのにゃ。
「いうに及ばずだわん!」
どしどしどしぃん! どしどしどしぃん!
『こいつめぇ! こいつめぇ!』みたいにゃ感じで踏んづけを繰り返している。もはや館の面影にゃど、どこにもにゃい。
「やめろぉ! やめろぉ!
……やめてちょぉだぁい。わらわが、わらわが滅びてしまうっ!」
霊覚交信を使って送られてきたカイラにゃんの悲痛にゃる叫び。でもこんにゃ命乞いを許すほど、ミーにゃんは甘い幼児じゃにゃい。むしろ、火に油を注ぐ結果とにゃってしまったのにゃん。
「これで終わったと思ったら大間違いなのわん。も一つ、上乗せの変化をお見せしちゃうから、楽しみにしているがいいわん!
それぇっ!」
《上乗せの変化? ええとぉ……ヨモギ団子になってぇ……大きくなってぇ……、
わ、判ったわ! 季節限定の『栗団子』ね!》
《にゃんと! 正解にゃん!》
《……ごめんなさいね、ミアンちゃん。
気持ちは判るけれど、自分で喋っておきながら、『それはないわね』と思ったわ》
にゃわんわんわんわんわん!
「大進化! ミーにゃあまん!」
ふわふわふわ。ふわふわふわ。
「にゃあまん様が……」
「ミーにゃあまん様に……」
思いがけにゃい出来事にウチらは揃って口をあんぐり。
ミーにゃあまん様は、にゃあまん様の背中に翼が生えた格好にゃん。
《へっ? ……たった……それだけ?》
《呆然としにゃいで欲しいのにゃけれども』
「あんにゃ材料で良くこんにゃもんを造れたにゃあ」
翼はにゃんと、ヨモギ団子のまんまるオモチが幾つもくっついて形造られていたのにゃ。
「っていうかさぁ。あの材料で良く飛べるよなぁ。ねぇ、ミロネ君」
ミクリにゃんも感心することしきりにゃん。
「透視を強めてみたが、身体も翼も、ヨモギ色のまんまる『オモチ』と、中に秘められたあずき色の『あんこ』以外に骨組みとなるものはなにもない。普通に考えれば絶対にあり得ないが……、まぁ今回は、よし、としよう」
ミロネにゃんもにゃかにゃか話の判る妖体にゃん。
《ファンタジーの世界へようこそ!》
《このタイミングでいわにゃくっても》




