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第二話 特に何もない日々

俺とレイナは旅先のジュラーハの宿で一夜を過ごした。

翌朝、宿屋のおっさんが「昨晩はお楽しみでしたね」と言ってくれなかったのが若干の心残りであるが、部屋は清潔で最も重要な壁とドアの厚みが充分だったのでよしとしよう。

というか二人とも疲れてて夜更かししなかったけど。


その日から俺とレイナはジュラーハの町を観光した。

レイナのリクエストで服飾関係の店が並ぶ通りを歩いたり、周囲の農村で収穫された作物も多く集まっている料理人の血は騒がないけど騒がしい市場通り、などは歩いていて楽しかった。

珍しい果物を食べながら歩いて見て回ったが、残念ながらここにも短粒種米は売ってなかった。そういえばポッ君さんへ結婚祝いに渡した料理メモはどうなっただろう。

あの中の一つでも実現されていたら嬉しいんだけどなあ。

ある料理は完成には遠いがもどきっぽいものはマッハ軒閉店までには出来ていた。味はともかく郷愁を誘う香りで、ぜひぜひ進化させていて欲しいものだ。


もちろん武器や防具の店を回ったり装備の補充もした。

ポーションは昨日既に冒険者ギルドで買ってあるので、それ以外に良い物は無いかと探しながら、あちこちの店を歩く。

装備のメンテナンスをして。軽い訓練と休養をして。二人でジュラーハの町を歩く。特に何も無いのにとても楽しくて、俺とレイナはよく笑った。

毎日がレイナとのデートだとも言える。

この俺がデートなどというものを日常的にするようになるとは。異世界に来てよかった!


数日間をそんな風に過ごした。

明日は冒険者ギルドに行こう。

情報収集と休みっぱなしもよくないので次の護衛依頼までに出来そうな簡単な依頼があれば受けるつもりだ。

どんな依頼があるだろうか。

明日はどんな日になるだろう。

二人で話しながら抱き合って眠った。

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