#30 縊死の屍人(ネクロ・ニーマ)
涼太の回想
「俺の家は母子家庭だった。父親は俺が生まれる前に他の女と逃げたって聞いた。ゴミ以外の何者でもなかった。でも、母さんは必死に働いて俺を育ててくれた。そんな母さんを守りたくて警察になることを決意したんだ。無事に警察になれたけど最初は交番勤務で街の人を助けてた。母さんが亡くなってからもう2年かぁ。母さん、俺、警視庁って所に異動になったんだ。でも、骸対策課っていう初めて聞く部署だった。俺が死んだ時、やっと母さんのところに行けるって思っちまったよ。でも違うよな。親孝行してやれなかった分、必死に生きるよ。この意味わからない力を使って。”死んで”生きていくから!」
現実に戻ってくる
涼太「母さん!俺、行くよ!」
涼太は覚悟を固め腰のベルトを首に巻き
力いっぱいに締め上げる
涼太「うぐ!」
バタン!
涼太が倒れる
獅子神「涼太!」
すると涼太の首にある締め跡からワイヤーが飛び出し涼太を包み込む
獅子神「あれは、どうなってるんだ。」
骸の元に1本のワイヤーが飛んできて骸の体を締め上げた
骸「アーグラルルルル!」
獅子神「凄い。」
スパン!
骸が輪切りになり消えていった
獅子神「まるでピアノ線だな。ん?涼太本体はどこいった。」
涼太「ここです、これが俺です。」
獅子神「な、なんだと。」
先程まで骸を縛り上げていたワイヤーが話していた
そのワイヤーはまとまり人型になる
獅子神「細いワイヤーの束が人型になるのか。あの時と見た目が違う。その姿が本当の縊死の屍人なのか。」
涼太「俺は変身すると糸になるのかぁ。」
獅子神「そんな残念がるなよ。」
涼太「は、はい。でも!もう覚悟は決まりました。これからはシンクさんと一緒に戦います!」
獅子神「あぁ、その意気だな。」
その頃、シンクと東限は
シンク「ねぇ、これほんとに意味あんの?痛っ。」
女性「あ、すみません。」
シンクはなぜが女性に耳かきされていた
東限「言ったろ?耳に神経を集中させるんだってな。」
シンク「鼻かゆいなぁ、かいていいですか?
」
女性「あ、どうぞ。」
東限「そうか、ちょうどいい。かくな、そのまま我慢だ。」
シンク「なんでさ!」
東限「耳と鼻に集中出来んだろ。その感覚忘れんなよ。」
シンク「ふざけんなよ。また、変な訓練させられてる。」
東限「それで、結果出てんだからいいだろう。じゃあ俺も、白湯ちゃんいます?」
もう1人の女性「白湯は今、施術中です。」
東限「えぇ、居ないと同義じゃん。」
シンク「ちゃんと訓練させろよ!!!」
女性「あの、動くと危ないので。」
シンク「あ、ごめんなさい。」
ホウカイ「集まったか?」
ヒューストン「シカくんがまた居ないようだね。」
トモル「たく、どこほっつき歩いてんだよ。」
アイ「トモルとサツキがちゃんと見てないからよねぇ!レン。」
レン「そうね、アイ。」
トモル「あぁ!うるせぇうるせぇ!」
サツキ「でもその通りな感じするんだよねぇ。」
ヒューストン「今週ってシカくんの番だったよね?」
ホウカイ「そうだ。」
ヒューストン「どうするの?」
アイ「トモルかサツキに責任とらせれば?」
トモル「な!」
サツキ「冗談でしょ?」
ホウカイ「それがいいな。どっちが行く。」
サツキ「それは、トモルがねぇ。」
ヒューストン「サツキくんに言ってもらったらどうかな?」
サツキ「はぁ?」
ヒューストン「トモルくんは、発端に負けてるんだ。邪魔されたらゲームに支障をきたすだろ?」
トモル「黙って聞いてれば!好き勝手言いやがって。」
ホウカイ「そうだな、サツキ。ゲームのクリア条件を述べろ。」
サツキ「まじ?本気で言って、」
ホウカイ「述べろ。」
サツキ「あ、あぁ、」
建物の上でサツキがストレッチをしている
サツキ「なんで俺が行かなきゃなんねぇんだよ!まぁ?確かに俺は、発端に勝ってるし?余裕だけど!」
言葉と同時に建物から飛び降りタイミングよく車にはねられる
車の中の人「どうしよう。人を轢いちゃった。終わったぁ、人生終わったぁ。」
サツキ「終わってないよぉ。だって僕、死んでないもん!」
車の人はこの世のものとは思えないものを目撃し混乱する
サツキ「あんた、悪くないから行っていいよ。」
車の中の人「ば、ばけもの!」
ガチャ!ブーン!
車に慌てて乗り込み走り去っていくが
サツキに追いつかれる
サツキ「あのままなら、逃がしたのに。化け物よばわりわね!よくないんじゃないかなぁ。」
サツキは車を追い越し反対向きに走ってくる
そして車と勢いよくぶつかる
バーン!
運転手はもちろん死んだ
サツキ「ふぅ、スッキリした。じゃあ今度は、」
?「おい!」
サツキは誰かに呼ばれる
サツキ「ん?誰?」
さつきが振り向いた先にはシンクが居た
シンク「おまえ、何してんだ!」
サツキがその問いに対し車を見て誤魔化す
サツキ「ああ、これ?いやは、化け物扱いされたからイラッときてさぁ。やっちった。」
シンク「ふざけんなぁ!」
シンクも屍人に変身した
サツキ「俺とやんの?1回負けてるくせにさぁ!」
シンク「あの時と、一緒だと思うなよ!」
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