#16 溺死の屍人(後編)
バーン!ジュー!
澄野「シンクくん!前も言ったけど、火は水には勝てないよ!」
シンク「それでも!俺が澄野を超えないと!安心できないと思うから!」
澄野「ふふっ。わかってるみたいで安心した。」
澄野は水の渦をシンクにぶつける
シンク「ぐあぁ!」
獅子神「このままだと防戦一方、シンクが押されちゃ意味がねぇ。」
シンクの頭に東限の言葉が走った
回想
シンクと東限は走っていた
シンク「ねぇ、これまだやるの?」
東限「シンク、いいか?体の軸を作るっていうのはただの口実だ。本当の狙いは体力作り。」
シンク「体力作り?」
東限「お前の変身時間が短いのは体力がないからだ。お前は体の中の酸素を使い炎を燃やしてる。なら体の中に入れれる酸素を増やせ。そうすれば、変身時間が伸びるし燃やせるものが増えるぞ。」
現在に戻る
シンク「そうだ、酸素を燃やせ。俺が、訓練で身につけたのは変身時間を伸ばすこともしくは、火力を増やすこと。うおおおおお!」
獅子神「シンクの体がさらに熱く、周りの柵が溶けていっている。そうか、これが東限先輩との訓練成果か!」
澄野「凄い熱気、でも水に火は勝てないよ。」
澄野は以前に放った水のレーザーをシンクに放った
ジューーーー!
だがその水はシンクに届かない
澄野「なんで!」
獅子神「たしかに、火は水に勝てない。だがなそれがひっくり返る現象があるんだ。」
澄野「一体。」
獅子神「”蒸発”」
澄野「は!」
シンク「俺は、難しいことわかんないけど。これで、澄野の所に行ける!どりゃ!」
澄野「ふふっ、おいで。シンクくん。」
バーン!
澄野を包んでいた水のベールは蒸発し中の本体を焼き尽くした
そしてシンクと澄野は互いに変身が解けた
シンク「澄野!」
澄野「シンクくん、ありがとうね。私を殺してくれて。シンクくんの火、暖かいね。水で冷えてた心があったまるよ。」
シンク「うぅ、そっか!よかった。」
澄野「シンクくんが強くなってくれて良かった。」
シンク「うん!おれ、澄野のおかげで強くなれたよ。ありがとう。」
澄野「シンクくん。1つお願いしてもいい?」
シンク「なに?」
澄野「最後の顔を見られたくないから、1人してくれる?」
シンク「や、」
獅子神「シンク、分かってやれ。」
シンク「うぅ、り!またね、澄野!」
澄野「うん、ありがとう。また会えたらいいね。」
シンクと獅子神は澄野を置いて後にした
澄野の体は徐々に綻んでいた
そこに近づく足音
タッタッタッ
ホウカイ「やられたのか。」
澄野「ん?ホウカイか。そう、やられちゃった。ごめんなさい。」
ホウカイ「お前に聞きたいことがある。」
澄野「もう限界だから手短にお願い。」
ホウカイ「まず、なぜ集会に来なかった?」
澄野「屍人って存在から離れたかった。からかな?」
ホウカイ「そうか、ならもうひとつ。」
澄野「まだあるの?」
ホウカイ「あの二人がくたばっていた2日間、骸を倒していたな。何故だ?」
澄野「私は、私のせいで人が死ぬのが、もう嫌だっただけ。」
ホウカイ「あの、八並 衿菜という女の子とかか?」
澄野「そうだね。骸に殺されちゃったから。殺した骸は後でちゃんと葬ったけど。もう質問は終わり?」
ホウカイ「あぁ、もう大丈夫だ。キズキル=リラに伝言でもあるか?」
澄野「うーん、先に行くね。バイバイ。かな?」
澄野はその言葉と同時に消えた
ホウカイ「おつかれ、スミ。」
それから学校のプールは修理されたらしい
その学校からは澄野 香と転校生シンクの存在が消えていた
喫茶ノワールにて
シンク「うーん、今日も人いないねぇ。」
黒威「そうだねぇ、澄野ちゃんもいなくなっちゃって寂しくなるねぇ」
シンク「前に戻っただけでしょ?」
黒威「そろそろ畳もうかなぁ。」
シンク「たたむって、なに?」
黒威「この店を辞めるって意味。」
シンク「だめだよ!絶対!」
黒威「わかってるよ!冗談!冗談!閉める気はないよ。澄野ちゃんの帰ってくる場所無くなっちゃうし!なんてね。いつも通りミルクセーキ作るね。」
シンク「お願い!」
天理「例のものは?」
獅子神「ほらよ。タイミングみて取ってきてやったよ。でもお前、これで何する気だ!」
天理「うん?そうだなぁ。秘密?」
獅子神「てめぇ!」
天理「それでどうだった?どっちが”特別”だった?」
獅子神「澄野 香の話によると屍人は、歳を取らないらしい。」
天理「じゃあ、特別なのはシンクくんなんだねぇ。気になるねぇ。」
獅子神「じゃあ俺は帰る。じゃあな。」
天理「ありがとうねぇ。」
読んでいたたぎありがとうございました
(澄野編)無事終わりました
これからも頑張ります
誤字等がありましたらよろしくお願いします




