表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひまつぶしに書いた随筆  作者: 檻の熊さん
13/13

「たけしに全部持って行かれた」みたいな?

 脇役が主役を食うという程でもないのだけれど、『戦場のメリークリスマス』で一番目立った(めだった)役者といったら、ビートたけしだよね?


 ジャンルと呼んで、いいんでしょうか?

 日本の風俗に(こだわ)る必要は無いので「和製吸血鬼もの」だと少し違う、「日本人が作った吸血鬼もの」とでも言えばいいのか、そんな感じのジャンルがあると思っている。

 古くは『ポーの一族』とか『吸血鬼ハンターD』とか、『夜刀の神つかい』、『鬼滅の刃』もいいし、『よふかしのうた』なんかも悪くなかった。

 小説コミックTVアニメごっちゃですが、TVアニメの『MARS RED』なんかも捨てがたいですかね。

 私の記憶の中にある作品は、独特な空気感のあるものが多い。


 一方で、本来なら元祖であるはずの海外の吸血鬼ものの評価が、微妙なのです。

 日本人が「吸血鬼」を知ったのは、間違いなく『吸血鬼ドラキュラ』を始めとしたブラム・ストーカーの小説ないしその映像化された作品なのです。

 この作品自体は()()()()と思うし、なんなら傑作ですよね。

 ところが、その後に続く吸血鬼もので()()()という作品(もの)が出て来ない。

 ()いて()げるなら、『夜明けのヴァンパイア』に始まるバンパイアクロニクルくらいでしょうか?

 作品はもちろんたくさんあるし、有名になった作品もあるけれど、フィーリング的に日本人の心にフィットしない感じがする。


 西洋の映画でちょくちょく見かけるんですが、「頭の悪い暴力の化身」とでも言うべき吸血鬼がよく出てくる。

 正直なところ、「ないわ。あれは」というのが私の感想です。

 生前の人格は関係ないし、強いかもしれないけれど一方的なやられ役で、登場と同時に退場するモブたち。

 「なんで、あんな風にしてしまうんだ」と、思った事は一度ではないのですが、答えというか解釈自体は存在します。


 こんな物を高校生時分に読んだ人間が結構いた、昭和の頃、80年代とはどういう時代だったのかと思いますが『吸血鬼幻想』という本がありまして、「吸血鬼というのはキリストの復活のパロディなんだ」という事が書かれている()()()があります。

 つまり、()()()劣化させる必要があると、理解している。

 どうやら、キリスト教のセンスに馴染んだ人々にとって「()()()()」という()()であるらしいのです。

 「生前の人格を失って情けない()()()()に落ちる」という()が、許容されているらしい。

 つまり、()()が違うのです。


 日本人が祝うクリスマスは、いったい何のお祭りで、そもそもクリスマスケーキに相当するケーキはあっちの国人々から見たら「お誕生日ケーキ」に見えるなんて話があるそうですから、だいぶ「解釈違い」があるらしいんですね。

 だから「違う」と思ってしまう。


 私の中では『夜刀の神使い』以降という事になるのですが、「吸血鬼になる」とは「日常からの解放」という意味があって、当然ながら吸血鬼になった人物は生前の人格を有しており、超越者となるのです。

 作品の性質上、有終の美で飾られることも多いですが、べつに()()である必要は無い。

 弱点は得ても、弱体化する理由は無い。

 ()()()()()()()悪役ではない。

 軽い感じで、「非日常への片道切符」を手にする為の通過儀礼でも、いいのかな?

 日本の吸血鬼作品には、そんな感じの作品(もの)が結構ある。

 そういう雰囲気のある海外作品で、それなりに売れた作品、日本人的に()()な作品って何か御存知ですか?

 私は存じません。


 つまり、「日本人は日本で()()()()()()楽しむべきだ」というのが、私の結論になります。

 独特な生態系と申しますか、ガラパゴス化した作品群が日本にはあるし、それらによって(はぐく)まれたセンスを持った人々が大勢いるのです。

 単純に面白いと思える作品があったら、読むし視聴するんですがね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ