巡り合わせ
いや、すごーく遅くなりました。覚えてますか~?忘れないでくださーい(涙)。
さくっ・・・・・
心地よい音が辺りに響いた。
『兄さん』
ふと、氷牙の声が聞こえたような気がして、反射的に後ろを振り返ってしまった。
もちろんいるはずもないが。
「縁とは異なもの、ダねぇ」
ただ兄弟だからというだけで、自分をこうも動かす。
ただ知り合いだからというだけで、自分をこうも動かす。
見上げてみれば空は快晴。真っ白な雪が日の光を照り返し、キラキラと輝いている。こんなに美しい所に・・・・
(こんなに美しい所に・・・・闇)
「やれ、似つかわしくないね」
九炎は頭をあげ遠くを見るような目をして、暫く考えた。闇が何処にいるか分からないとなると・・・
「上からだ、ねぇっ!」
ダンッ
前に足を突き出し、雪野原を蹴ってジャンプする。
ダンッ
二回目。さっきよりも大きく前に、もっと高く。
ダンッ!
もっともっと高く飛び、宙へ飛び出した。何故このようにして宙に浮いたのかというと、理由はただ一つ。こうした方が、ジャンプ力も使うので、消費する妖力を少しでもおさえられるからである。
九炎が飛び出した姿は、雪野原とマッチしていて、一枚の絵のようにとても美しかった。
吹雪達は、手がかりがないか探索中。
「もう、中腹辺りって言っても、広いからわからないじゃない!?」
吹雪は口を尖らせた。
「左様に御座いますね」
二人揃ってなんとなく空を見上げてみる。
何かが飛んでいた。
太陽の逆光で、シルエットになっていたが、地上から見るとわずかに光っていた。黄金色に。
「あっ」
そこで吹雪ははっとして小さく声を上げた。あのシルエット・・・、九本の尾、とんがった耳、赤い羽織、あれは・・・・・
「九炎・・・・・様?」
「あぁ!!!!!確かに・・・に御座います」
「でもなんで?」
「っ・・・・っく」
隣からする声に驚いて雪子の方を見ると、雪子が静かに涙をこぼしていた。
「どうしたの?雪子」
声をかけると、雪子は目に人指し指を当て
「目にごみが入りました」
と、笑っていた。明らかにぎこちない笑い方だった。
(雪子は・・・・きっと・・・・)
「ねぇ、雪子。我慢しなくて良いのよ。泣きたいなら、泣いていいの。いいたいなら、いっていいのよ」
吹雪の言葉に、雪子は不思議そうな顔をして唖然としていた。
「ね?」
吹雪は、子供をあやすように微笑んでいった。
如何でしたか!?まあ、短いのでどうもこうもありませんがね・・・。そろそろ、トロすぎて、あきた。という方には最初から続けて読むことをオススメします。




