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プロローグ2
私の人生を二文字で表すなら平凡だと思う。
代わり映えしない日常。
終わることのない仕事の日々。
皆が着ているような目立たない服を着て、仕事が無い休みの日に友達と出掛ける。
つまらないと思った。
物語の主人公のじゃなくてもいい。
一度ぐらいは異世界に行って、魔法を使ってみたい。
「大人なのにまだそんな子供っぽい事を考えているのか」
そんな風に思うかもしれない。
でも、それでも私は異世界に行きたい。
スマホのゲーム画面を眺めながらそう思った。
「こんな世界にいけたらなぁ……」
私が今遊んでいるゲーム《約束の丘で》はまさに私が生きたいと思っていた異世界の理想そのものだ。
誰でも魔法が使えるし、悪役令嬢だっている。
本当になんでもありだし、話の作り込みだって凄い。
アイリスだって悪役令嬢でいるだけのちゃんとした理由がある。
私が救いに行きたいと思ったぐらいだ。
時計を見ると針はもう12時を指していた。
毎朝、満員電車に揺られて会社に出勤し残業を終わらせる。
帰ってきたのは2時間前。
こんな生活をいつまで続けるつもりなのだろう。
「……私にも分からないよっと。……寝よ」
勢いをつけて起き上がると布団のなかに入って電気を消す。
そしてもう一度異世界にいけますようにと願って眠りについた。




