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お嬢様、朝のご支度中



自室に戻り、今日の授業の準備を始める。


授業に必要な教材は、既に机の上に置かれている。


エリアスの用意してくれた物に間違いは無いのはわかってはいるが、念のため確認をしながら鞄に詰めていく。



「今日の準備も完璧だったわ。エリアス。

ミスでもしていたら文句を言おうと思っていたのに、可愛げのないやつね。」


「恐縮にございます、お嬢様。

ところで、本日のお召し物はどちらにされますか?」



嫌味を気に止める事もなくエリアスは、私に2つのドレスを見せてきた。


【1つは、大きなリボンとフリルが印象的なピンクを基調としたフワッとした可愛いドレス。】


【もう1つは、飾りっ気がなく大人びた印象があるブルーを基調としたシンプルなドレス。】



ドレスを見比べて、私はエリアスに伝える。



「決まっているじゃない。右よ。

青のドレスにして。」


「決まっていると言われましても…以前はピンクを好まれておりましたよね。」


「以前ってどれだけ昔の事よ。

もう100年以上は経っているわよ。」


「それでも私にはつい最近の事に感じます。」



(つい最近って…。あんたいくつなのよ。)


ドレスに袖を通しながら私は、文句を言い続けていた。



「さて、行きましょうか。」



あらかたの文句を言い終えた私は、最後に身だしなみのチェックをして部屋を出た。



「かしこまりました。

本日の[光魔法]ですが、野外での授業となります。」


「そう。なら、校庭ね。」



手に持っていた鞄を肩に掛け直すと私は、校庭に向けて歩き出した。


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