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別サイトで以前投稿したものですが、こちらでも評価いただきたく投稿いたします。

一日三話くらいずつ投稿します。


※一章だけ一気投稿

大陸の南の砂漠地帯に位置するナダル王国では本日、王の婚礼の儀が執り行われていた。


婚礼の儀の前からこの地帯の名産である甘くて濃厚なワインをかなり飲んでおり、参列者たちはすでにできあがってしまっている。

この地方は気温が高いため、王族の正装もかなり薄めのシルクの一枚もので国王などは暑いのか上着を脱いでおり上半身はほとんど裸に近い。

そのでっぷりと太ったおなかは国王が中年に差し掛かっていることを示しており、筋肉など何ひとつないその体は王族ながら鍛える必要がなかったことを物語っていた。

この国には外国との争いはない。争う必要がないのだ。

何しろ資源が豊富なのだから。

砂漠地帯でありながら、その砂漠の下には金鉱とフォシル燃料の海が広がっており、大陸各国はそれらを喉から手が出るほど欲しがっている。

争いをしかけてきた国には金と燃料を渡さないといえば済むのだ。


国王の周りには婚礼にも関わらず若い女性たちが取り囲んでおり、なされるがままになっている。

女性たちは長くうすいスカートと胸当てだけの正装を着用し、そのさらに周りの席を取り囲む国王の家臣たちも国王に右に倣えで女を侍らせ宴に興じている。


いったい花嫁はどの女性なのか?

はたまたどこか別の場所にいるのか?


しばらくたつとホールの中央の扉がおもむろに開き、ベールをかぶった女性が入場してきた。

皆と同じような薄いスカートと胸当てだけの正装だったが、その肌は透き通るように白く、明らかに身分の高いものが持つオーラを放っている。


「おお、来たか。ここに座れ」


国王は周りに侍らせていた女性たちを追い払うようにし、自分のとなりにその女性を座らせた。

どうやらこの女性が今日の花嫁らしい。


「そなたが、わしの二十七番目の花嫁じゃ。今日はかわいがってやるからのう」


国王はほくほくと女性に話しかけ、ねっとりとした視線を送っている。

その後、簡単な婚礼の儀式が神父のもと行われ、それが終わると早速自分のとなりに花嫁を引き寄せ、べたべたと腕やおなかを触りまくっている。

花嫁のベールの奥にかくれている顔はどのような表情なのか何も見えないが、花嫁は何も言わずされるがままになっており家臣たちはうらやましそうに見ていた。


結局花嫁は宴の間中一言も発さず、何も口にせずそのまま宴はお開きとなってしまった。


花嫁はホールから退出していく。


国王はほくほくとそのあとを追うようにホールを出て行った。


いよいよ初夜の儀が執り行われる。

お読みいただきありがとうございます。

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