最終回。
そんな、ヒーローとしての結束を高めていたある日、恐れていた事態がついに起きた。
「おい、起きるんだ。日本の全ての県で凶悪な魔物が出現したんだ」
「そんな」
俺はすぐに起きると詳しく話を伺った。
「妖怪や人外が発生して、普通の人間では対応できない……そんなことあるのかよ」
「ああ、僕にも信じられないけどね」
茨城県の妖精が言った。
「とりあえず茨城県に発生したそいつを倒してくる」
言って、茨城県の牛久大仏近くへとワープした。
「まじかよ」
頭が三つある虎やベロに一つ目がある妖怪など、見たことのないモンスターが目に入った。
僕はそいつらを瞬殺した。
「へん。これでも俺はヒーローレベル98だぜ。もう茨城県内ではほぼ無敵だぜ」
「このままでは勝てない。皆と合体しなくては」
そう不吉な言葉を残し、モンスター達はどこかへと逃げ去って行った。
それから家に帰り、しばらくして。
「大変だ。大変なことになった」
「どうしたんだ?」
「全ての都道府県のヒーローたちは発生したモンスターを退治した。しかし逃げたその場所つまり、ロックフェストかが行われるひたち海浜公園でそのモンスター達が合体したんだ」
「えっ、茨城県内で? 全くそんなのは感じないぞ」
「今は合体している最中だ。合体したら今まで見たことない強力なモンスターになるぞ。今こそヒーローの力を終結する時だ。さあ、呼ぶんだ全ての都道府県のヒーローを茨城県に!」
「分かった!!」
俺は強い決意でそう叫んだ。
その時、レベルが99に上がった。
「嘘だろ。力が、力が溢れてくるぞ」
「すごい。信じられないよ。で、何が出来るようになったんだい?」
「茨城県内の魂の全てを俺は見ることが出来る。そして、茨城県内でのみ全てのヒーローと合体出来る」
「合体? それ本当かい?」
「ああ、これならそのモンスターに勝てるかもしれない。しかも茨城県内に全ての人を招待することが出来る。だから今からヒーロー全てを招待する」
「分かった」
招待技を使った直後、日本の全てのヒーローが僕の家に集まった。でも入りきれなかったので、一部外にはみだしたが。
「皆力をかしてくれ」
「なんくるないさー」
沖縄県のヒーローが言った。
そして俺達は、決戦の地、ひたちなか海浜公園へと手を繋ぎ一緒にワープした。
「ここがロックフェスとかが行われる海浜公園か。へえ、いい所だな」
「うん。そうだろ。でも時は一刻を争う。出来る事なら合体する前に叩きたいね」
と言った直後、凄まじいオーラが辺りを包み込んだ。そしてオーラだけでなく海浜公園の上空の雲も暗雲へと変わった。
「禍禍しいオーラが半端ねえ」
どこかのヒーローが言った。
「うん。そうだね。でも俺達ならやれる。出でよ牛久大仏!!」
俺は海浜公園に牛久大仏を召喚した。海浜公園内の広場下の土から牛久大仏が土をもこもこと盛り上げ頭から少しずつ飛び出してきた。
「やばい、ぶったまげた」
どこぞやのヒーローが言った。
「さあ、皆この召喚した牛久大仏の胎内に入るんだ。そして俺の魔法で皆が大仏と一体化して、あの巨大なモンスターと戦う」
目の前に現れた禍禍しいオーラを放つ巨大な輝く玉を見ながら言った。
「あれだけみればとても美しい。しかしオーラは邪悪そのものだ」
「私はこの星の全ての憎しみを集めて玉になった。その球で地球を転がり荒廃した世界に再び戻す。生物がいない星にな」
「そうはさせるか」
牛久大仏になった全国のヒーローたちはその球を何とか苦労して掴んだ。そして「おらー」と宇宙に放り投げた。
こうしてその邪悪な塊は宇宙のどこかへと去って行った。その後の精霊の話によると宇宙に放り投げだされたことによって邪悪な心が浄化されて、分解、そして宇宙に何の悪影響も残さないで、上手いこと消滅したらしい。
これにて一件落着。
そしてその後の茨城県の好感度は未だ最下位のままだけれど、人間にも脳や爪や手や足や目や耳や鼻や口や心臓や膵臓や、脾臓や肝臓や胃や大腸や頭や色々あるように、茨城県にも茨城県にしか出来ないことがあるやれないことがあるから無理に好感度をあげる必要はないんじゃね。という結論に至った僕は別に努力はしないわけではなく、これからもよりよい茨城県作りに取り組む決意は前以上にあるけれど、別に無理に他の県に寄せる必要もないという結論に至った。だってその土地でしか作れない農作物だってあるからさ。その土壌にあった物を作って行けばいいと思ったんだ。そしてその後、世界各国に人外モンスターが現れ、世界の国のヒーロー達が終結するのはまた別の機会に話すとしよう。完。




