千葉県のヒーローと別れた。
茨城県内では俺しかワープ出来ないので、俺が千葉県のヒーローの肩に手を置き、大洗へとワープした。
着いた先は大洗海岸だった。
「ここで何を食べようと言うんだ?もしかして素潜りでもして、食料を調達するとか言うんじゃないだろうな」
「違う違う。いや待てよ。それもありか……なんてな。ここに来たのはテレポートするにあたりここが一番イメージしやすかったってだけなんだよ。食事処はここから歩いて探す」
「何を食べるつもりなんだ?」
「この場所近辺と言ったらアンコウ鍋っしょ」
という訳で歩いて店を探しアンコウ料理が食べられる店を発見したのでそこに入り、アンコウ鍋を注文した。
鍋をつつきながら、千葉県のヒーローと情報交換を始めた。
「なあ、最近茨城県はどうよ?」
「どうよって言われても、普段通りいい感じだよ」
「じゃあ千葉県はどうだ?」
「こっちも相変わらずいい感じだな。お前ヒーローレベルは?」
「ついこないだレベル50になったばかりだけど」
「へえ。聞いたけどお前ってヒーローになって日が浅いんだろう?やるじゃん」
「お前はレベルどのぐらいなんだよ。千葉県のヒーロー」
「俺?俺はレベル60〜!!」
「ドヤ顔で言うな!でレベル60になって何が出来るようになったんだ?」
「ああ、、あの『世界的』テーマパークの無料入場とか?」
「『世界的』の部分を強調したような気がしたのは置いといて、それ本当?羨ましいような、ヒーローのレベルとしては関係ないような……」
「冗談だよ間に受けるなよ。実際は、そのテーマパークを空間として作る事が出来るようになったんだ」
「はあ?意味分かんないし」
俺はコギャル風に言った。
「だから俺が異空間に作ったテーマパークに人を現時点では一人だが招待出来るんだ。もちろん、飲み放題、食べ放題、乗り物乗り放題。ネズミ系キャラ触り放題だ」
「すげえ。で、そのネズミキャラはどこから連れて来た?」
「連れてきてはいない。具現化したんだ。俺のパワーで」
「なんだかよく分からないけどすげー事は伝わった」
「ふっ、ありがとうよ。エネルギー消費が著しいから今日は招待できないけど、もっと俺がヒーローとして強くなり、レベルをアップさせたら、招待してやるよ。まあそん時はお前の家族や、もしいたらだけど彼女も招待出来るんだろうよ」
「ありがとうよ」
案外いい奴かもな。千葉県のヒーロー。まあいい奴じゃなきゃヒーローとしての資格はないだろうから当然っちゃあ当然か。
「でお前はレベル50で何が出来るんだ?」
「茨城県で作れる農作物は大体召喚出来る」
「それ、地味にすげえな」
「でも大量生産は出来ないから、飢餓対策に県民に上げることとかは出来ない。だけどそれらの農作物で新たな必殺技が出来ないか、順次検討中だ」
「お前、研究熱心だな。すげえよ。感心したよ。なあ、俺たち二人で手を組んで、新たな必殺技とかいつか作らねえ?」
「それ、本気で言ってんの?俺は別にいいけどやるなら中途半端はやだかんな」
「それは当然。中途半端だったらやる意味なし!じゃあそういう訳で検討よろしく。次会う時ぐらいまでにアイデアを考えてこよう」
「分かった」
俺と千葉県のヒーローはがっちりと握手を交わした。そして千葉県のヒーローを県境の橋まで送り、その日はお開きとなった。




