千葉県のヒーローと出会った。
そして次の日曜日がやって来た。待ち合わせ場所は県境の橋だ。
「よう、お前が茨城県のヒーローか」
馴れ馴れしくお前呼ばわりで声をかけてきたのは、千葉県のヒーローだ。事前に相手の情報を知っていたので、お互いすぐに相手が誰なのかは分かった。
「ああ。そうだ茨城県を俺は守っている」
どうして県境の橋にしたのかというとここだとお互い県の精霊の声が聞こえるからだ。とはいえ俺に千葉県の精霊の声は聞こえない。
千葉県のヒーローは髪型を千葉県っぽい髪型に決め、手には銚子せんべいを握っていた。
「これは俺の必殺技の一つ、濡れせんカッターだ」
要は濡れせんをフリスビーのようにいや、手裏剣のように武器として使うらしい、しかしヒーローの濡れせんだけあって、高圧縮された濡れせんらしく破壊力は通常の濡れせんの比ではないということらしい。というか元々濡れせんは武器ではないことをここで強く警告しておこう。そして食べ物を粗末にしたくないという観点や環境に配慮した観点からすぐ土に帰るエコな濡れせんで食べることは出来ない捨てられた濡れせんを回収した物から出来ているらしい。すごく考えられてはいる武器なのだが食べられない時点でそれは濡れせんと呼べるのだろうかと多少の疑問は抱かざるを得なかった。
しかしこうしている間にも、茨城県で、千葉県で犯罪は起きているのに何をやっているんだと思うかもしれないけど、疲れはするが、お互い分身の術を使って今現在お互いの分身が茨城県、千葉県の犯罪撲滅に心血を注いでいるのでその点では普段通りだ。何も心配はいらない。
「で、情報交換でもするか?あるいは食事でもするか?」
「そうだな。そのどっちもで食事でもしながら気軽に情報交換をしよう」
という訳で、まずは茨城県の食事処でご飯を食べる事になった。




