インターバル⑤| 修練の成果と決勝に向けて
欠陥魔力騎士58
インターバル⑤| 修練の成果と決勝に向けて
「なんとかバレない範囲で勝てた……かな」
今日の準決勝。
僕が想定していた中で、陵さんの次に厄介な戦い方をする相手だったからだ。
「学生のトーナメントだから、公式アイテムを使うチームは少ないと思っていたし、実際準決勝まであたらなかった。だからこそ、ここで僕たちの切り札がバレる事は避けたかった」
僕たちの切り札……それは、インカムとモニターをリンクさせ、それを僕が一括管理。
離れた場所からゾーンを発動し、僕の把握範囲をそのままチームメンバーと共有する。
チーム戦のトッププロが使用する感覚増幅共有の応用だ。
「後は予定通り、西城くんの防御を相手が破れなかった事も大きかったな」
僕は西城くんとの修練の際、チーム戦公式アイテムの際大出力にも耐えられるように指導した。
最大効率の魔力運用の練習は、そのまま彼がどんな攻撃でも「最低出力の晶壁」で防げるようになったことを意味する。
「明日の決勝戦。陵さんの反転の星は、感覚増幅共有と西城くんの晶壁で防ぐ。なるべくそのまま短期決戦でいきたいけども、陵さん以外のメンバーも強者揃いだ」
チーム全員が個人戦上位ランカーなうえに、チームとしての連携力もある。
「個々の力でこちらが負けているとは思わないけども、相手は三年生。戦いに対する経験値が段違いだ」
とても厳しい戦いになることはわかっている。
場合によっては、美龍以上の切り札を切らなければならない。
「けれど一番大事なのは、陵君だよな」
彼女、いや彼が自分を取り戻すための戦い。
明日の結果……彼女が彼に戻るのか、彼女のままで彼に成るのか。
はたまた彼女のままで突き進むのか。
「今回の僕は、サポート要員だ。明日は皆がしっかりと戦えるように努めよう」
僕はベッドに横になると、様々なシミュレーションを頭の中で行ってから、寝ることにした。
ストックが無くなってしまいました。
明日からは書き上がり次第更新になります。
これからもよろしくお願いいたします。




