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欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)  作者: inten
学年無差別トーナメント編
56/91

学年無差別トーナメント⑧| 準決勝は王道バトル②チーム戦を戦うと言うこと

欠陥魔力騎士56


学年無差別トーナメント⑧| 準決勝は王道バトル②チーム戦を戦うと言うこと


「貴方が私の相手……と言うことでいいのかしら?」


 姿を見せない相手に対し、わかっていると言う意味を込めて誰何する。


「ふむふむ、奇襲は意味が無いようですね。少し残念です」


「ッ!?」


 声がすると同時に、私の足元が爆発する。

 更に上から手裏剣が私を襲い、後ろからは竹槍が飛んでくる。


「天照よ、光を示せッ!!」


 四方八方からの攻撃に対し、私は慌てずに簡易術式で対抗する。


「天照よ、導けッ!!」


 続けて相手の魔力残滓をたどって魔力弾をお返しする。


 ドドンッ!! ドン!! ドンッ!!


「残念、逃げ足はなかなかのようね……」


 私が放った魔力弾は、相手のジャフ|(チーム戦公式アイテムの1つ、相手の魔力による攻撃を邪魔する)によって防がれる。

 同時に相手の気配が薄くなり、私はもう一度探すところから始めなければならなくなった。


「限無から聞いてはいたけど、面倒な相手ね、本当に」


 今回の相手であるチームウェーブは、学生チームとしては珍しく、チーム戦公式アイテムを駆使して戦う事で勝ち上がってきた。

 個々の力はそこそこでしかないが、リーダーの指示と作戦。

 更にはマップに配置された罠の数々。

 さすがの限無でも、そのすべてを読みきるのは無理だと言っていたほどのその戦い方は、しかし逆に言えばそれだけしかないとも言える。


「地道にやるのって苦手なのよね。でも一気にやろうとしたら、限無にまた怒られるし……」


(愛称的に仕方ないけども、なるべく早く終わらせたいわね)


 私は限無に指示された方向へと歩きながら、どうやって相手を倒そうか考え始めた。


────────────────────────


「開始早々のポジション対決ッ!! チームウェーブフォワード、御波丈助(みなみじょうすけ)選手は敗れたものの、他の場所では戦いが続いておりますッ!!」


「チームウェーブの強みは、チーム戦と言う競技そのものだ。チーム戦公式アイテムをあそこまで使いこなせるのは、学生では彼らくらいだろうよ」


「個人戦ではなく、チーム戦と言う競技にのみ使用可能な公式アイテム。カートリッジを一定数か一定量の魔力を用いることで、フィールド内に罠を設置したり相手の攻撃を妨害したりできるものですが……。それらを駆使するだけで、ここまで勝ち上がれるものなのでしょうか?」


「認識不足だな、(みなしご)君。使うと使いこなすの違いだけでなく、プロのチーム戦ではアイテムを使わない方が異常なのだよ?」


「そ、それは知ってはいるのですが……」


「確かに我が学園は個人戦の選手を育てることを第一としているため、他の競技……チーム戦や団体戦については詳しく講義する事は少ない。それゆえ、チーム戦なのにも関わらず、一対一での戦いばかりで決着がつく。しかしそれはあくまで、チーム戦の定石の1つであり、すべてではない」


「と、言いますと?」


「チーム戦には公式アイテムだけでなく、公式武装なども存在する。その数や組み合わせのパターンは数知れず、それゆえに無限とも言える戦い方と勝ち方がある。アイテムや武装によっては相性もあり、更には地形に特化したものも数多く存在する。個人戦が個のすべてをかけた戦いならば、チーム戦はタームのすべてを使い尽くした戦いなのだッ!!」


「な、なるほど……。つまりはチーム戦と言う競技そのものについて熟知し、使いこなすことができたなら、能力が上の相手にも確実に勝てると言うわけですね!?」


「その通りだ。事実、彼らチームウェーブはここまで勝ち上がってきた。相手はすべて、個人戦では格上の相手ばかりだったにも関わらず……だ」


「これはここからの戦いが更に楽しみになってきましたッ!! 先程から数度繰り返されているポジション同士の攻防も、すべてはチームウェーブリーダーである、波風津波(なみかぜつなみ)選手の手のひらの上かもしれないのですねッ!!」


「すべてがそうでないにしろ、ここからどう逆転するかまでも計算しているだろうよ。事実、今のフィールド内の動きを見てみるがいい」


「これは……チームウェーブがチームグリットのメンバーを一ヶ所に誘導している!?」


「そういうことだ。この後の攻防が、この戦いの行く末を決定するだろうッ!!」


「これは盛り上がってまいりましたッ!! 勝つのはチームグリットの個の力か、はたまたチームウェーブのチーム力かッ!!」


「全員、刮目して見よッ!!」



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