シザクラ村殺人事件 解決編②
終わりました!
ありがとうございます。
次は新しい事件を書いていきます!
感想やアドバイスありましたらお願いします。
「まず、僕らが最初に見た遺体…あれは本物じゃない。あれは人形ですね。」
「え、でも帆影。俺たちが駆けつけた時…あれは本物だったぞ?」
刹那さんを抑えながら問う渉。それもそうだろう。あの時遺体を確認したのはこいつなんだから。
「あれは本物さ。僕が言いたいのは2階の部屋から見た首吊り遺体、あれが偽物ってことさ。」
「くくっ、あなた私の話聞いてた?あれが偽物なら入れ替える必要がある、あなたたちが向かってる間にね。私には不可能じゃないかしら?」
確かに…あそこから僕らより早く離れに行くのは不可能だろう。
「だから飛んだんですよ、遺体がね!」
「あなた…頭おかしくなったのかしら?遺体がどうやって飛ぶのよ!」
「だからこれから説明しますよ。実際にね。」
僕は目の前にある窓を開けた。桜の木がみえる。そう、ここからよくあの離れの窓が見える。
「今からあなたがしたトリックを実際してみます。」
まず、あなたは厳蔵さんを首を絞めて殺害。恐らく現場はここでしょう。そしてあなたは厳蔵さんから鍵を奪い離れに向かう。離れに入るとあなたは机に細工をし、人形を首吊りのように吊り上げた。その先端をワイヤーで繋ぎ離れの窓からワイヤーを引っ張りあげる。そのワイヤーはあなたの部屋へと繋がっている。部屋に戻り厳蔵さんの首にロープを結び、ワイヤーを帯に通したら準備完了。そこに俺たちがやってくる。その時一緒にいればアリバイになるってことさ。そこであなたはみんなを呼びに行くようにして俺たちを現場に向かわした。その隙に部屋に戻り、ワイヤーを引っ張りあげる。女性でも風船のような人形なら簡単に持ち上がる。ロープウェイのように人形をあげたら遺体を今度は離れに向かって降ろす。遺体の重さで簡単に部屋まで行くだろう。あとはワイヤーを切って回収すれば移動は完了。そしてみんなを迎えに行けばいいってことさ。
「これが遺体の移動法ですよ、刹那さん。」
「こ、これが使われた証拠でもあるというの!あるわけが…」
「ありますよ?」
僕は刹那さんが言い切る前に言った。証拠は二つある。
「まずはこれです。」
と、僕は自分の手のひらを見せた。そこには血がついている。
「それは…血痕か?」
「あぁ、僕は現場に入ったときには手袋をしてた。だから血がつくわけはない。じゃあどこで血がついたのか…窓だよ。肩車して覗いた時の窓枠に血が落ちてたんだ。」
後からちゃんと見たから間違いない。窓枠には血がついていた。なぜそんなとこに血があったのか、それは遺体が窓を通ったからと考えるのが正当だろう。
「そしてあなたの部屋からワイヤーと人形をさっき見つけたよ。これが使われたってことになるだろうね。」
「わ、私が犯人って証拠は!もしかしたら私を犯人にするためにこんなものを…」
「あなたが犯人ってのはだいぶ前からわかってましたよ。あなたの発言でね。」
「え…?」
驚くだろう。渉は…わかってないみたい。部長、頼むよ……。
「あなた、ここで首吊り遺体を発見したと僕らが言ったときこういいましたよね?」
『本当なの?なら私は近藤と栞奈を呼んでくるわ、人手が多い方がいいでしょ?』
とね。
「それがどうしたと言うのよ!だから私が…Σ」
おや、どうやら気づいたようだな。
「なぜ、厳蔵さんを呼ばなかったんですか?私は厳蔵さんがとも離れでとも言っていない。なぜあなたは首吊り遺体は厳蔵さんだと思ったんですか?」
顔をしかめる刹那さん。とどめを刺す。
「それにこうもいいましたよね?」
『そうすれば主人は死桜なんかに殺されなくてすんだのに……。』
「あなたはなんで死桜と思ったんですか?」
「机に書いてあったじゃない!死桜って…」
掛かった!
「なんで知ってるんですか?机にそう書いてあったことを。」
そう、僕は机に書いてあったことなんて話してない。知ってるのは見た僕と渉だけ。後知ってるのは…
「刹那さん、犯人だけなんですよ……。」
刹那さんは崩れ落ちた。そして認めた、厳蔵さんを殺害したことを。
「許せなかった、シザクラ村は私にとって大事な場所なのに…だから私は…。」
「だからって、殺すことはなかったんじゃねえか?他にも方法が…」
「渉、違うよ。刹那さんが守りたかったのは村だけじゃない。」
ビクッと反応する刹那さん。動機はそれだけじゃない。厳蔵さんを殺したいほどの理由。それは…
「やめて!………お願い。」
刹那さんの苦痛の叫びに僕らは何も言えなかった。翌日朝警察が到着し、刹那さんは自首って形で逮捕された。
学校の部室。なんかえらい久しぶりに感じるいつもの椅子に座りながらいつものように本を読んでいた。またいつものような毎日が始まる……。
「やぁ諸君、相変わらず暇そうだねぇ。」
この先生は…。でも旧友があんな感じになって落ち込んでいたみたいだし、しばらくはそっとしとくか。
「お前らに報告が二つある。一つ目が刹那のことだ。」
逮捕された刹那さんは裁判を終え、収監されたらしい。そして近藤さんが逮捕された。誘拐容疑で。それを指示したのは厳蔵さんだとか。その誘拐されたのが水無さんなんだと。渉、驚きすぎ…って話してなかったな。悪い。
「その顔は知ってたみたいだな。」
「さあね。」
証拠探してた時に見つけたもの。それはアルバム。写ってたのほ水無さん…ではなく刹那さんだった。日付からしてそうだろう。誘拐被害は刹那さん。だから刹那さんと水無さんは………。
「で、先生。もう一つは?」
渉が話題を変えて尋ねる。確かにもう一つは…
ガラガラ
「先生!遅い!もう入ってきちゃった♪」
Σ!これほ想像できなかった…。目の前にいるのは水無さん。なんで?
「水無はうちで預かることになったからな、転向してこの部に入部希望だそうで承諾した!」
「ってことでよろしくね、2人とも♪」
僕ら2人での部活が終わった瞬間だった。




