表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ペルソナ  作者: ウミネコ
69/77

最終章『Zero・dark・hour』第十八話

 裁也は正気を失った人達を迎撃していた。

 襲ってくる人の瞳は虚ろで、生気を失っている。

 そのくせ動作は素早く、的確に急所をついてくるから始末が悪い。

 口元はだらしなく開き、涎から異様な臭気を放ち、裁也は口元を抑えた。

 彼らの呼気の臭いに覚えがあり、裁也は顔をしかめる。

 ――覚せい剤、もしくは俺が投与された薬品と同じものか。

 正気を失わせ、洗脳処理を施し、プログラムされた通りに人を動かす。

 完全なゼロの操り人。

 それが『トライブ』の正体だ。

 常軌を逸した所業に裁也は怒りがわいた。

 ゼロを追おうとするも、『トライブ』のメンバーに行く道を阻まれる。

 ――まずは彼らをどうにかしないとダメか。

 時間稼ぎをされていると自覚しつつも、裁也は金の瞳の力で、一人ずつ彼らを気絶する事を決断した。

 

 数十分後。

 室内には裁也一人のみ立つ結果となった。

 足元にはうめき声を上げる数多の人々。

 裁也は、済まない、と彼らに言い気絶してる人々の上を通り過ぎて行く。

 ゼロが去った扉を開けようとすると、背後から肩を掴まれた。

 ――まだ残っていたか!

 即座に反転し、霊子刀をソイツに切りつける。

 寸前――

 ピタッと、裁也の手が止まった。

 首筋に突きつけられた見えない刀身に怯えず、ソイツはまっすぐと裁也を見据える。

 目を見開き、眼前の人間の名前を呼んだ。

「……かれ、ん……?」

 その名を口にした途端、彼女は笑った。

「久し振りね、裁也。とりあえず、この物騒なモノをどけてくれる?」

 彼女は見えないが、確かにソコに在る刀身をどけるように裁也に言った。

 如月花蓮。

 死人のように倒れていた彼女が、確かに、そこに立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ