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この氷雪の上で  作者: 嶽Gacu
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トゥルース

 『この世界の真実を』

確かにそう言った。どういうことだ?なぜじいちゃんがそんなことを知っている?

私のじいちゃんて何者なんだ?

 そんな私の焦燥をよそにじいちゃんは口を開いた。


 時は私が産まれるよりも前に戻る。

人類が宇宙にとどまらず、地球内部にも手をかけた時。私のじいちゃんは、その研究員たちのリーダー的な存在だったらしい。

 ある時1人の研究員がいつものように地底捜索をしていると、ある物体を発見した。

 『ホワイトエレメンツ』

 そう名付けられたソレは、「地球誕生の際に出来たのかもしれないが、構成物質や構造が謎なもの」で、世界中の研究者にひっぱりだこなモノとなった。


 その時、それが世界を氷の世界にする物体とはだれも知る由は無かった。


 事件が起きたのは私が産まれる僅か1週間前。

ある1人の研究者が、「更なる研究のためにより良い研究施設に運びたい」と言った。

この言葉に、じいちゃん率いる研究チームはしぶしぶオーケーを出した。出してしまった。 

 真空管に入れられ、厳重に運ばれた。

そして、その真空管を開け放った時。


   一瞬で世界は氷に包まれた。


その氷は地球を瞬く間に覆い、乱雑に大地を貫いた。

 結果、地球の環境は激変。生態系の9割が滅び、極地に近しい場所で生きていた生物だけが生き残っただけだった。

世界のありとあらゆる機関も停止し、人間も例外なく大量に死んだ。生き残った人間は僅か100万人ほどだったとか。無論それを引き起こした連中も死んだのだからこの事件は永遠の迷宮入りを果たしたわけだ。


 それでは、どうして私は産まれて来ることができたのか。そんな疑問が浮上してくる。

出産に立ち会ってなかったじいちゃんは、さすがにそんな事までは分からないみたいだ。

 しかし、じいちゃんは産まれた病院があった場所に関係があるだろうとふんでいる。


とりあえず、じいちゃんが語った「この世界の真実」はこんなものだ。私が知っていたものは全て都合の良いように書き換えられたフィクションだったということだ。


なんて理不尽な世の中なんだろう。

次回で終わりとなります。

初めての行いで、いろいろ分からないこともあったけど、なんとかここまでこぎ着けました。

途中変なとこもあったと思いますが、その辺は

ご勘弁を。

とにかく、次回はエピローグ。頑張って創作しようと思います。

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