イン・ザ・ダークネス
……ここはどこだろう。
穴に落ちたのはこれで2度目だが、今回は前と感じが違うかった。
意識はあるのに身体の感覚は無い。
ただただ暗い。そんなとこ。
……ああ、死んだんだな、きっと。
どっかの誰かが氷を割ったせいで。
あれ、じゃあなんで意識あるんだろう。
死後の世界ってこんな感じだったのか?
………
まあ、身体が無いんじゃどうしようもないか。
これからどうなるんだろ、私。
『どうもならんさ、君は』
そうか、どうもならないのか良か……
「っ!??」
声にはでなかったがものすごく驚いた。もし声になってたら「ぅうぇっ!!??」って感じだろう。そりゃ自分だけしかいないはずの世界に誰かの声が聞こえたらそんな声も出る。
『ははは、アゲハの驚く顔が目に浮かぶわい』
……なんで私の名前知ってるの?
というか聞いたことある気がする。この声。そう、なんか懐かしいような。
『さて、とりあえず自己紹介するとしようか。と言ってもお前さんのじいちゃんなんだからもう分かっとるか』
そうか、じいちゃんか。ごめんわかんなかったよ。
『よし、では本題に入ろうか。まず、なぜ声が聞こえるのか。それは、アゲハが産まれてまもない頃、頭の中に埋め込んだチップによるものだ』
チップ?
『アゲハの脳神経に何かの異常、例えば仮死状態に陥ったり、はたまた本当に死んでしまったりというな。が起きた時に動くようプログラムされたものをな』
……じゃあやっぱり私は死んだのか。
『なんでそんなもん埋め込んだのか聞きたいじゃろうが、まずはわしの話を聞いてくれ』
そうじいちゃんは真剣な面持ちで言った。
気がした。
『この世界の真実を』
今回は少し短めになりましたね。




