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"狩ル者"  作者: 工藤将太
第一章 入学編
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第13話 「晩餐会」

食卓に並べられているのは各4人分のチャーハンとタンドリーチキン

そして途中参加の真夏が作ったのはポテトサラダで、

クリームチーズと調味料と合わせ混ぜたものを

タルト生地に流し込みホワイトソースを隠し味に

焼き上げた、普通とは異なる斬新なものだった。

そして本来はやろうとは思わなかったデザートを、

真夏だけは考えていたみたいで

チョコレートを使ったパンナコッタがその結果らしい。

だが食卓には出さず冷やしている途中だそうで

実際に食べたのはその次の日以降だった。


そして……片づけがやっとのことで終わった

広一と静は同じような動きで喜んでいた。

二人曰くやっとこさ飯が食える、とのことだった。

それに香野と真夏は見て笑う。

真夏の大げさな笑いに香野は一瞬不快さを覚えたが

心の底から笑う顔に見惚れる。

そして気付かれまいとすぐに顔を前に戻して

食卓に並べられた豪華な食事に目を向ける。

広一と静は席に着くと早速食べようとした。


「先に自己紹介してからな?」


だがそれを香野が止めると

シュンっと(´・ω・`)と広一と静は

あからさまにしょんぼりとするも

すぐに顔を変えてまず広一が立ち上がって話し始めた。


「さて!片付けも終わったし自己紹介へと移るか。

 トップバッターはこの俺、沢口広一さわぐちこういちだ。

 気軽に広一って呼んでくれればいい。

 純粋にやりたいことがあったから狩人を目指してる。

 とは言ってもそれも大まかだから今後考えるけどな。

 んじゃあよろしく!」


と改めての自己紹介へと移る。

広一は身長は180より上と高く少し茶色がかった短髪の黒髪に

顔は元気がありそうな褐色のいい肌色をしている。

瞳の色はブラウンをしている瞳はキリッとしていてそう三人を見た。

じゃあ次は…とその横に座る香野が立ち上がった。


「初めまして、静さん、真夏さん。

 改めて沢口香野さわぐちかのって言います。

 こいつのっ……広一の弟です。

 僕も好きな呼び方で香野と呼んでいただければ幸いかな。

 今後ともよろしくと…まあ今後話すことも多くなるけど

 よろしく。」


と紺色の髪色のセミロングヘアの香野は

柔らかい笑みで優しく微笑む。

広一に比べると確かに体の違いはあるが

それはそれで良いかもしれないと真夏は思った。

身長は160くらいなのか少し低いと思わせ

顔自体はクールな印象を受ける。

瞳の色は綺麗な天色あまいろで純粋な瞳を思わせた。


「じゃっ、じゃあ次は私だもんね!

 ええと……どうも初めまして、不知火静しらぬいしずかです。

 広一くん、香野くんこれからよろしくお願いします!

 私のことは静って呼んでくれると嬉しいかな。

 わっ……私もやることがあって狩人目指してるって感じかな?

 よっ……よろしきゅっ、……お願いします……。」


噛んだが静は照れながらえへへと笑う。

綺麗に後ろに留めた長髪が特徴な不知火静は

父の血を少し受け継いだのか若干薄いこげ茶色の髪が混ざった

髪をしている。瞳の色は赤よりはあかの印象があった。

身長は広一に「小さっ」と呼ばれるほどあって

135か140くらいしかない。

だが身体は男子も女子もが憧れるような華奢な身体をしている。


「最後は私かな?広一くんに香野くん!

 初めまして、私はこの可愛いロリ妹の姉、

 不知火真夏しらぬいまかちゃんだよんっ!

 私は強い希望でここに来たかなぁ…まあそれはまた今度話すよ。

 んじゃあまぁよろしく~真夏って呼んでね!」


そして最後を飾ったのは静の姉である不知火真夏。

セミロングの髪だが髪飾りで小さいツインテールにしている。

髪色は牡丹色…明るめのピンク色だ。

瞳の色もまた赤色に近いピンク色といったところ。

身長は香野と同じくらいの160といったところで

姉妹ともに背が低いという印象を受ける。

自分で胸を張れるくらいの巨がつくカップ数(詳細は不明)

でそこもチャーミングポイントで

静の華奢な身体と比べるとグラマラスといったら良いだろう。

そして四人はそこから仲良く話し始めて晩餐会を始めた。







時間は変わり自己紹介と晩飯を終えたそれぞれ4人は

自由に行動していた。テレビはあるにはあるがこのご時世に

まず放映している曲は片手で数えるぐらいしかいない。

テレビはあくまでビデオテープといったものを鑑賞する程度のものだが

それでもあれば困ることはないので広一が線を繋げ

他3人は無駄話に近いそれをして過ごし時間は12時を示そうとしていた。

明日は学校を控えているのでそこからはみんな一様に

それぞれ準備をし始める。

すると先に風呂に入っていてくれてと香野らに言われ

静が先に、その次に真夏がお風呂に入っていた。

真夏にはどうして香野が胸やブラジャーについて詳しいのか

それについて聞きそびれていたがまあ色々あるんだろう。

浮かぶ自分の胸を見て思いながら洗った髪を後ろで束ね

シャワーで体を洗い、また止めて洗面所とくっついた脱衣所で体を拭く。

静はもう入ったあとだから次は男陣だろうなあと呟き

濡れた髪でバスタオルを身体に巻きながら

自分の部屋へと向かう。


ばたんっ!


あれ?

すれ違いかまさか!と思ってみるともう既に扉は閉まっていた。

ああ…と思いコンコンとノックし確認する。


『はーい?』


「ありゃ?香野くん??ドライヤー欲しかったんだけど…」


『入ったら言うからそのときに取って!』


と言ったもののその声はドア越しなのが悪いのか。

香野の声が若干高いように聞こえたが……?

良いよー!という声に真夏はガラガラと入ると

中は何の変哲もなかった。

真夏はそーっとドライヤーを使いはじめると

シャーっというシャワーの音が聞こえてくる。


「今日は……ありがとね!香野くん!」


『……ああ。』


だが見えないガラス越しの少年の態度は素っ気なかった。

真夏は髪を完全に乾かすとドライヤーを置き

素っ気ない少年の方を向く。

そして真夏はガラス越しの少年の髪色に気付く。


(あれ……?こんな明るかったけ?)


と思うほどの色。

うーん……そこで真夏は中にいるのが本当に香野なのか

それの疑問が頭で浮上し同時にそれを見たい気持ちになり

結果として体が動いていた。


「お・せ・な・か!洗いますよ―……ってええ?!」


振り向く前のお尻を向けた香野の身体を見て

真夏は思わずギョッとする。

そして振り向いた少年…の身体は綺麗な少女の身体をしていた。


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