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数日後。
僕はコペンを手放すことにした。
富和さんが逮捕される事もなく、その車は今もどこかを走っていると思うと恐ろしくて乗れたもんじゃない。
GPSを抜いても、安心はできない。
コペンは廃車業者に引き取ってもらい、代わりに僕は新品のピクシスを購入した。
高いけど新車なら変な奴に付きまとわれる事もないだろう。
今日は、そのピクシスの助手席になおちゃんを乗せてドライブに出ている。
といっても、デートではなく引っ越しの手伝いだ。
「コペンも良かったけど、やっぱり荷物が積める方が便利よね」
後部座席は、彼女の引っ越しの荷物でいっぱいになっていた。
「れいちゃん。やっぱりオープンカーの方が良かったかな?」
「まあ、ちょっとね。でも、便利さを考えるならこっちがいいかな」
「あら?」
どうしたのだろう?
「ねえ、今コペンとすれ違ったけど、れいちゃんが手放した車じゃないの?」
「まさか。あれはもうスクラップになっているはずだよ」
「そうかあ」
まだ乗れるコペンをスクラップにするのは、もったいない気がするが、次に乗った人が富和さんに付きまとわれる事になっては大変だ。
スクラップも仕方ないだろう。




