18,これがホーム?
ホームを見上げていたヒスイ達は、蓮華に顔を向けて何かを言いたいけど……みたいな顔をし続け。そんな顔を向けられた蓮華は、少しの間耐え続けていたが……一分も耐えられなかった。
「~~~ッ!?皆で、そんな顔しなくても……。コレは急いで選んで色々したからで……、ワザとじゃないんだよ!?」
蓮華は「私は無実だ~~!?」等と騒いでアピールするが、ヒスイ達は仲良くフゥー…ヤレヤレっと首を横に振る。
「うっう…、一番高いポイントのヤツにしたの……、それでセバス達が農耕のスキルがあるから……畑も付いてる……から」
「なるほど……」
「確かに、ポイントの節約になりますね……」
蓮華達三人は、軽く現実逃避をし始める。
神様達の基準なの?この大きさ……なのかな…。一番高いポイントのヤツでも良くて東京とかの大きな家だと思ったけど…、コレはもう家じゃなくって城とか貴族のお屋敷とかって言わない?
「マスター……。幾ら高いポイントのヤツと言っても、コレは……」
「ワタシも聞いていたホームとは……、その…」
フレイとセバスは辺りを見渡しながら、その腕には……今にも走りだそうとしているヒスイとルリ、それにソワソワとしているイデアを抱きしめていた。
因みに、ベルとロンは蓮華と手を繋ぎながら、辺りをキョロキョロ見ていた。
「ーーーやっぱりコレは……、城とか貴族のお屋敷です!!って感じの建物だね?それか、お高めのホテルとか……」
「「凄いのニャー/ナノ!!」」
今まで黙って興奮していたヒスイとルリが、声を出して騒ぎ出した。
「うん、凄いね……。でも、飛び出して行かないでね?二人共、此処の説明を聞いて無いでしょ?」
「「「「!?」」」」
蓮華の言葉にヒスイとルリだけじゃなく、ソワソワしていたイデア達も驚いて蓮華の方に顔を向けた。
「そーゆ事で……いったん落ち着こ?」
気まずそうにヒスイ達が……目、顔を背けながらコクリと頷く。
「フゥー…。やっと、離しても平気か……」
「可愛らしく、面白、いえ……。和みましたね」
「あー……。二人共、お疲れ様」
ヤレヤレとフレイとセバスが一息つき、蓮華が二人を労り。フレイ達に抱き締められていたヒスイとルリは、顔を赤く染めて頭から湯気が出ていた。
「ーーーそれで……、此処の説明を……出来る人!!手ー上げって!!」
蓮華のやけくそ気味の叫びに、他の人達は……困った様に、首を横に振る。その反応を見た蓮華は、力無く膝を地面に着いてしまう。
「……うん。何となく…そんな気がしてた…」
蓮華が力無く呟き、近くに来ていたヒスイとルリを抱きしめて癒されようとする。
「悪い…、他の人達を少し見ていたが…、此処に行く前までしか…見てなかった…」
神様達の所で何人かの人を見ていたフレイも、此処に来るまでは見ていないと申し訳なさそうに言う。
「……すーーーっ。それは、仕方ないよ、フレイ……。
取り敢えず……、家?の中に入ろ?何時までも此処に居るのも…あれだし…。すーー」
「……。そうだな……。ただ…マスター……。何を吸っている?」
「ヒスイとルリ」
「そ、その…。そろそろ放して…あげた方が……」
蓮華がヒスイとルリの背中に顔を埋めて吸いながら話し、フレイとイデアは二人を放す様に促すが……。そのまま蓮華は家?に向かい歩き出す。
そんな蓮華の背中を見送ったフレイ達は、
(ヒスイ、ルリ……、ゴメン/悪い/すみません……。でも、頑張れ……。)と手を合わせた。
◇◇◇◇◇
家の中に入った蓮華達はまた呆然とする。
「コレは……また…。凄い、ですね…」
「外も凄かったが……、中も……」
フレイ達は、やはり蓮華に視線を向け溜息を吐く。
「ふぅ~……。神様の『大きい』の基準凄い…ね」
「ああ。成程、神様達の『大きい』なら…」
蓮華とセバスの言葉に他の皆も納得した……が、蓮華達の神様達に対しての誤解が起きた。まぁ、そんな誤解をされても仕方ないかも知れない………。
何故なら、外も高級ホテル?かお城?という感じだったが、中も高級ホテルのロビーかなと思う様な…モノだった。
「さて……っと、落ち着いて…。一つずつ確認?見たモノを言葉にしていこう?」
蓮華が力無く皆に言うと、皆も頷くがその顔には疲れ切った表情が浮かんでいる。
「じゃあ……、外からね?」
此処がガラス張りで良かった。大体の場所が見えるし……。
え~……と、先ずは、さっき居た外から……。今居る所から見て、真ん中に洋風の噴水で広場は広く、サッカーコートはあるかな。それから…、右側に少し盛土してある所に洋風で凄く立派な彫刻が施された扉が…あるよ。で、左側には……、緑が広がってる…。ただ…ね?それが、何故か…日本庭園みたいな感じのが広がってってね?広さは此処からじゃ分からないけど…。かなり立派なのは分かるよ…、だって…平安時代に池の上に有った建物が!見えるんだもん…。あ…、その奥に何か高い柵?と扉が見える。
……うん。外は…今はコレ位で。
次いこ次!それじゃあ…家?の中!
え~と…、さっきも言ってたけど…、高級ホテルのロビー的な?チェックカウンターみたいな所には一般的なキッチンが有って、反対側には何故か…滝と池、それと川が有って。その側には赤い敷物が引いてあってその上に畳が置いてある椅子?まあ…休む所があるよ……。それで、川に神社とかである様な朱色の橋が架かっている……。橋の向こうには鳥居が有るけど……、今は気にしないでおこう……。
次!は、え~……、滝と池の近くにある扉…は、開けてみないと分からないから…後。その横の扉は分かりやすい、それは…トイレだよ!それも男女一つずつ、中は見てないから…何個あるかは分かんないけど。でも……、結構…奥にあるんだな…。
ーーーえ?フレイ?入って直ぐの右側?あ!そこにもトイレがあるんだー。良かった。
で……、何故か…階段が見当たらない…んだよねー……。あの滝と池の近くの扉が部屋…なのかな?
大体見えるモノを言葉にした蓮華は、フゥーーと息を吐きフレイとセバスに視線を向けるが、二人の顔にも疲労の色が濃く出ていた。
「大体……こんなもん?」
「そうだな…。マスター、お疲れ様」
「お疲れ様です、マスター。お茶をどうぞ」
セバスがいれたお茶をグッと飲む蓮華といつの間にか饅頭を出して食べていたフレイ、セバスは疲れたのか寝てしまっていたヒスイ・ルリ・イデア・ベル・ロンに毛布を掛けていた。
「ーーーヒスイ達…寝ちゃったんだ」
「ああ」
今、蓮華達が居るのは、入って直ぐのガラス張りの近くにあった橋の所が広かったので、そこにソファーを出して話していたのだ。しかし、途中で腹ペコ達が充電が切れた様に寝てしまった。
「ん~…。取り敢えず、この家?の探索は明日にして…。昨日買ったテントを出して休もうか……」
蓮華の言葉にコクッリと頷いたフレイとセバス。
「マスター、お願いします。」
「うん。じゃあ……、ここら辺でに出すね……?」
「寝る場所はそれで良いとして…。食事はどうするんだ?」
フレイは先程の腹ペコ達の食べっぷりを思い出して、少し顔色が悪くなる。
「あ~……、うん。ご飯…ね、『ショップ』に何故か大盛りってページが増えてたから……」
蓮華の言葉にフレイとセバスが急いで確認する。
「「………」」
「大盛りなのにポイントが3~5…なんだよね…。神様達もあの量が普通だったんだね…やっぱり…」
「な、なんだって…、イヤ…でも、確かに…」
「ええ…。そうですね…、それにしても……アレが普通とは…、流石神々…」
三人は大盛りのページを見ていくと色々な料理があり、しかも量をまだ増やせる事に気付き、これは神基準と納得する事にした。
コレは神基準か神様達が大食い番組とかのファンって事にしないと、ちょっと…。
あっ!スイーツもある………。私は普通のサイズの量で良いんだけど……。後で探そ……、見てたら食べたくなってきちゃった。
返信とかは出来ないと思いますが、感想等が貰えると嬉しいです。




