16、神社
イデアの様子を気にして説明するより行動!という様子のフレイに、動けない蓮華は抱き上げられて賽銭箱の前まで運ばれた。
「取り敢えず……、賽銭箱の上に手を出せ。ああ、此処に来た時に回復するみたいで、傷や何処か痛めてたら治るらしい……」
フレイはそう言いながら、蓮華を可哀そうなモノを見るような目で見る。
「え?……あ!?本当だー!?動いても…、痛くない!?」
フレイの言葉を聞いて、そんな目をしなくてもいいじゃん!?と思いながら、言われた様に賽銭箱の上に手を出してみたら筋肉痛が無い事に驚き。
フレイに言われた通りにしたけど…、これでどうなるの?まだ、手を戻しちゃ、ダメ?まあ……筋肉痛が無くなったの…は!嬉しいけど……ん?何か賽銭箱の上…と言うか手の直ぐ下が光り出した?
神様達はもしかしなくても……光らせるのが、好き?なのかな……。光のバリエーションも色々だし、あ!光の色もか!
で?フレイ?賽銭箱の上に出た…このディスプレイ?モニター?……んー。ステータスカードの時も思ったけど…、どうなってるの?空中に……。え?今気にするの、そこじゃない?この画面に出てる事を気にしろ…って。
んん?お賽銭…?ポイントで?え~……と?この右上の…が今のポイント?
でも……このポイントの……。
「え~と……。フレイ?この右上のさ……ポイント…、私の貯金とかに足した数?」
「?嫌、違うが?それは、皆が倒したポイントの合計だ。俺達はループが出来ないから特別に、だそうだ……。おばけな執事達によると」
明らかに問題児扱いされてる蓮華をフレイは、呆れた目を向けて溜息を吐く。
「そ、そんな…呆れた目…しなくても……。フレイ?多分、問題児の仲間には…フレイ達も含まれてるよ……きっと。」
蓮華の言葉にフレイは、眉間に皺を寄せて不機嫌な視線を向け舌打ちをした。
「ま、まぁ、落ち着いて……ね?
で?皆で、このポイントは凄くない!?ーーーだって……、五千万だよ!?」
「ああ、だから、イデア達が興奮してた…だろ?まぁ、おばけな執事達のお陰だ。
とにかく、早くポイントを払え。その後、おばけな執事達と契約するんだろ?ちゃんとポイントは残しとけよ?」
「も、勿論、だよ……。私は契約したいと思ってるよ!これだけ有れば大丈夫でしょ。ーーーあれ?そう言えば……、私の貯金とかをポイントにしたのは?あ!後、おばけな執事達の契約の他にポイントは使う?」
「マスターのあのポイントは、元の日本に帰った時に戻るそうだ。それから此処でポイントを使うのは、異空間の広さと暮らす家位だたはず……だ…。ただ、俺はそれらがどれ位ポイントを使うかは知らないから、先に言っておくぞ?」
フレイの説明を聞いて蓮華は頷いて考えこんだ。
「後はマスター達を見ている時に、少し聞いた事だが…異空間に行ってから何かをしたら、神様達が作った疑似日本に行けるらしい…。だから、ポイントはちゃんと残しておけよ」
フレイが困った様に、最後にポイントを残しておけともう一度言った。
私がフレイ達のガチャの結果でショックを受けてボーっとしてる間に、おばけな執事達が凄ーーく頑張ってくれたお陰で、イヤ、多分ヒスイ達も頑張ってくれたはず…。
で、このポイントなんだよね……。うん。皆には感謝しかないよ。
それにしても……皆のお陰で、ポイントが五千万は…何て言うか凄くない?凄いよね!?あ!?フレイも言ってたけど、だからヒスイ達があんなに興奮してたんだ!ん~……、私も見てみたかった!?異空間にもダンジョンはあるみたいだし…、行ったら見せてもらお!
で、今はこの賽銭箱に何ポイント払うか…だよね…。フレイにポイントを残すように二回も言われたし…。大丈夫!安心してよフレイ!私だって、ちゃんと考えてポイント使えるもん。……多分……。
な~んか…そんなつもり無いのに…、私…ポイント使うと、何かやっちゃいました?系の反応されるんだよな~……。そんなつもり無いのに……。
ハァーー、五千万有るし。ここは!これからも神様達にお世話になるから…。
「ーーーうん。決めた!ここはドーーンと五百万ポイント払うよ!!」
蓮華は考えた事をフレイに言うが、フレイは一瞬固まり驚いき目を見開き、思わず大きな声を上げる。
「っはーーあ!?」
耳元で叫ばれて蓮華は急いで耳を塞ぐ。
フレイの叫びに落ち込んでいた皆が蓮華とフレイの方を見て、何が在ったのかとフラフラしながら近寄って来る。
「兄さん?大きい声を出してどうしたの?」
「フレイ?マスターがまた、何かやらかしたのニャ?」
「取り敢えずマスターは反省するノー!」
イデアはフレイの心配をして、ヒスイとルリはコイツ次は何をやらかしたと目で訴えて来る。
「イヤイヤ!ヒスイとルリ!そんな目で見ないでよ!?べ、別にそこまで変な事してないよ?」
蓮華の言葉にヒスイとルリはジトーと見詰めて来た。
「っう……。確かに、賽銭箱に五百万ポイントを払ったけど……。でも!これから、お世話になるし……、皆が頑張ってくれたものだし。何と無く…、出来るだけ多めに払った方が良いと思って……」
蓮華が皆に言い訳するみたいに話すが、段々と声が小さくなっていく。そんな蓮華の姿っを見た皆は大きく深い溜息を吐いた。
「ハァー……悪い…取り乱した。マスターは取り敢えず、おばけな執事達と契約をどうするか話し合ってってくれ」
疲れ果ててるフレイは、そう言ってイデアやヒスイ達で癒されようと抱き着き始めた。
蓮華は流石に悪い事をしたな…と少し反省し、おばけな執事達と向き合う。
「え~……、そんな訳で…おばけな執事達は、私と契約してくれるの?」
「……そうですね。色々大変そうですが……よろしくお願いします。ですが…よろしいのですか?私達もその……、欠陥が有りますが……」
おばけな執事達は申し訳なさそうに顔を歪め俯く。
「?あっ!?それは少し多めにポイント払えば……、ちょっとは良くなると思うんだけど……」
ふっと思ったんだけど……、私の所に来てくれる子達って…皆、消滅仕掛けとかじゃない?他の所もそうなのかな?
おばけなメイドとシェフは話せないのか、一回も声聞いてないしな~。神様達が送ってくれた子達だから、ステータスカードに詳しく状態が出ないんだよ。
「マスターがよろしいなら…、お願いします。……ですが!マスター、ほどほどで!お願いしますよ!」
おばけな執事が蓮華に念押すように言い聞かせる。その言い方がとても圧が強い。
「ほどほど、うん。分かってるよ!大丈夫!任せて」
何処から来るのか自信満々のキリッとした顔で蓮華が頷き、ポイントをさっさと払ってしまう。
「このポイントは、おばけな執事達が頑張ってくれたお陰だから…。その分はちゃんと考えて……五十万ポイントずつ…だよ!?」
ババーーン!?と効果音が聞こえた……。
おばけな執事達や少し離れた所か見守って居たヒスイ達は、やっぱり固まり皆が(ほどほど…とは?)と心の中でツッコミをした。
「うっ……。あッ…のね…?このポイントはおばけな執事達お陰だからね?だから、そんな目で見ないでよ~!?」
蓮華が皆からの目に耐えられなくて、叫び声を上げる。
「フーーーッ……。コホンッ、…ま~あその、次は名前ね!名前!」
話題を早く変えたい蓮華が早口で言った。
「先ずはおばけな執事から、ね!執事だからセバスね!で、メイドの子はベル!それで、最後のシェフはロン…でどう?」
おばけな執事達は蓮華が付けた名前を気に入ったのかニコニコ笑顔で頷いて居た。
「ええ。その名前でお願いします。マスター、皆様これからよろしくお願いいたします」
「「ペコリ」」
セバスの言葉に合わせてベルとロンも合わせたお辞儀をする。
「「こちらこそよろしくニャー/ナノ!」」
「うん。よろしくね!」
「ああ。よろしく、後マスターの面倒も頼んだ……」
フレイ以外は喜んで元気よく挨拶を返し。フレイはセバス達に笑顔で言い、後半は呆れを隠さず蓮華を見ながら頼む。




