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終了―未来―

 「あぁ・・・あっ・・・・あ・・・」

早紀が死んだ。理解できない。そんなものを理解できていたら、俺は早紀のことを本気で愛していなかったことになる。

「おいおい・・・どうすんだよ?さっきの姉ぇちゃんが死んじまったら、俺らはどうすんだよ?このまま時間がくんのを待って死ねっつーのかよ!」

ちんぴらが声を荒げた。さっきまでは震えていたのに・・・勝手すぎる!

『こんにちは、皆さん。このゲームは楽しんでいただけていらっしゃりましょうか?最近は命を大切にしない若者がいます。だったら、死んでもいいでしょう?』

「・・・」

俺は何も発しなかった。

『では、次も挑戦者を発表いたします。挑戦者は、蔦川早紀さんの彼氏の方です。では、よろしくお願いいたします』

え?俺が、挑戦者?意味分かんねぇなぁ。まったく、最近はおかしな連中が多すぎる。

「頼む・・・。早くやってくれ。俺は、生きたいんだ」

何、勝手なこといってんだよ。お前も俺と一緒に早紀のトコに行くんだ。どうせ、俺がやったところでミスすんだからよ・・・。

「お兄ちゃん・・・お願い。佐和を、助けて?」

ん?・・・・・・・あぁそうか。佐和ちゃんもいたのか・・・。もしここで、佐和ちゃんを助けねぇと、早紀に怒られんな・・・。矢はあと3本。残りの空的は6つ。いけるな・・・。一回でもミスったら、終わりだな。

 俺は、早紀の持っていた弓と矢を貰った。まだ微かにぬるい。早紀のぬくもりを感じた。

「いきます」

俺は、早紀との出会いを思い出しながら弓を構えた。

 3年前。高校2年だった俺は、友達の拓口司(たくぐちつかさ)につれられて、弓道のインターハイに行った。司曰く、うちの高校は弓道が有名らしく、何でも、今年の主将は綺麗で弓道が上手いらしい。 一瞬での一目ぼれ、俺は大会終了後すぐに告白をした。自分でもありえないほどの行動力だった。結果はオーケー。彼女は俺のことを知っていたらしく、年下ということもあり、引け目を感じていたらしい。

「えっとぉ。あだ名は・・・・ミツくん!いい?」

「えっ、はい」

初めてのデートはショッピングモールに行った。そのころは彼氏彼女の関係になっても少しギクシャクしていて、俺は敬語で話し、名前も呼んだことがなかった。

「ねぇ。今度からさぁ、敬語つかったり、私のことを呼び捨てで呼ばなかったりしたら欲しいもの買ってもらうからね」

彼女は満面の笑みで笑っていた。可愛かった。

「はい!・・・あっ」

「大丈夫。今回だけは見逃してあげる」

「あ、ありがとうございます!」

「あぁ~!・・・・・・う~んと、何買ってもらおうかなぁ?」

 結局、お揃いのネックレスを買った。今でもつけている。今日も・・・。

 なかなか矢が狙いをつけにくい。正直、3本白い的にあてる自信はない。頼む・・・!俺はどうなってもいい!佐和ちゃんだけは、助けたい・・・。  ヒュンッ。 カンッ。

「よっし!」

俺はつい声に出して言ってしまった。

「やったのか?」

ちんぴらは不安気味に言った。

「あぁ!よっしゃー」

「後2本だぜ。気ぃ抜くんじゃねぇぞ」

「分かってる。後、2本だ」

そうだ。後2本・・・。1本目は早紀も成功したんだ。俺は、偶然かもしれない・・・。

「いきます」

結構緊張度は高まっていた。正直なところ、成功させる自身は50パーセントと言ったところだ。集中力を一気に高めるとすぐに弓をはじいた。

                  ヒュンッ。  


                  バリンッ。

失敗・・・。最悪だ。もし、佐和ちゃんだったら・・・。

「うっ・・・」

ちんぴらだ。死ぬのは、ちんぴらの男。

「おいっ、大丈夫か?返事しろよ、おい」

俺は叫んだ。だが、返事はない。

              『殺人者』

その汚名を、被った。早紀も被ったこの汚名。不思議と、嫌ではなかった。だが、ちんぴらは嫌いだったが、死ぬと分かると自然と力が抜けた。そして―

「うわぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁ!」

早紀はよく叫ばなかったと、俺は尊敬したい。殺人を犯して、自然でいられるわけがない。それを、早紀は、2人も・・・。でも、

「佐和ちゃんだけは、助けるからね」

「う、うん」

佐和ちゃんは、強くうなずいた。残りの矢は1本。絶対に、どっちかが死ぬ。だが逆を言えばどちらかが生き残るということ。

「いきます・・・!」

ここは強気で、狙いを定める。上下に揺れる矢。そしてもうひとつ。酔い。もう何分も、回っているそれにのることは、酔いをはっきりと自覚させるということ。

「うっ・・・」

でも、後少しだ・・・。後、少し・・・。

『残り時間をお知らせいたします。残り時間は、1分』

「おいおい、マジかよ・・・」

そんなことをいったら、狙いどころではない。俺は自然に弓を構えて放った。

 ヒュンッ。 バリン!

その間の時間が、妙に短く感じた。

「死ぬのは、俺だ・・・」

俺は佐和ちゃんを安心させるようにいった。まだ、どちらが死ぬとも分かったことではないのに・・・。




 5年後。とある住宅街。

「あの事件から、5年か・・・。佐和、覚えてるか?」

「うん、覚えてるよ」

あれから5年が経ったと思えば早い気もする。

 あの的の位置は佐和ちゃんだった。だが、佐和ちゃんは助かった。頭が成人の大きさよりも小さかったために、ガスがその隙間から出て行ってしまったのだ。もちろん、軽い症状は出た。が、命が残っているならば安心だ。

 俺はゲームが終わったあと、無人の遊園地からでた。するとそこには、マスコミ陣が騒ぎを起こしていた。遊園地の壁には高圧電流がしかれていて。中から出ることはできても、外から中に入ることができなくなっていたのだ。マスコミは、遊園地から追い出された人々から情報を得た後、警察に通報。だが、中に入ることはできず、ゲーム終了を待っていたという。そんな警察に俺は事情を話した。俺らが外にでたからか、高圧電流が止められ、中にいた死体を運んだ。

 佐和ちゃんは母親が死亡しており、父親も今回のゲームで死亡。孤児院に引き取られるところを俺が引き取った。お父さんの意思を引きついで佐和ちゃんはきちんと大人にしたかったし、それが頑張った早紀に堂々と報告できることだとも思った。

 今回の事件の首謀者等は結局分からず、マスコミでも騒ぐだけ騒いだらすぐに違う事件に光を変えた。だが、俺と佐和は、今回の事件を決して忘れない。佐和は被害者だが、俺は被害者ともいえ、加害者ともいわれる身なのだ。

絶対に、今回のようなゲームは起こしてはいけない。たとえ世界がゲーム時代でも、命を失うのは痛いのだ。




 ―誰だってわかるだろ?死ぬのは、痛いことなんだ。―

はい。最後まで、ありがとうございました!ここまで読んでくれた貴方に感謝の言葉を送ります。

      『ありがとう』

そして、最後に、『ミツくん』の本名を書きます。

本名は『江柿光雄』(えのがきみつお)くんです。(正直、もったいぶらなくてもよかったと思います。)でも、この名前、このあとがき書いているときに考えたんですよ。


 えっと、これからも頑張ります。感想も時間があるときでいいので、くださればうれしいです。  これからは、人を笑顔にできるものを書きたいです。(本当はこういう系が大好きです。)

では、『さようなら、とはいいません。また僕の本をアナタが読んでくれるときまえで!』

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