2話「戦闘」
「攻撃とかもろもろはオレがやっておくからアンタは移動頼んだ」
俺の中にいるアイツのセリフが言い終わると同時に機械獣の一機が鋭い牙を向けて突進してきた。
俺はその牙を躱そうと後退すると同時に俺の足から火が噴出し、ギリギリで躱すつもりが予定距離の3倍以上の距離まで後退していた。どうやら足の裏に付いていたブラスターによるものだ。
『今のは、俺のか?こんなに速く動けたのか』
音声を出して喋りながら余韻に浸る間もなくもう一機の機械獣が牙並みに鋭いブレードを展開して俺に向かってきた。だがその機械獣に対してアイツは俺の腕を正面に構えながら迎撃をしない。
『おい、向かってきてるぞ、攻撃しろよ!』
「慌てるなって、もう少しだから少しジッとしてな」
アイツがウダウダしている間にさっき突進してきた機械獣がブレードを展開している機械獣の後方から迫ってきている。
『何やってんだよ!早く攻撃しろよ!』
「大丈夫だって、だから待てって」
アイツが操縦しているからなのかこっちは逃げたくても足が一切動かない。
一体何考えているんだコイツは、そう思いながら俺はカメラで二機の機械獣を見ることしかできなかった。
ついに二機の機械獣から二つの斬撃を受ける
「よし、その位置だ」
その言葉と同時に構えていた俺の腕から何か飛ばしたかと思えば二機の機械獣を同時に吹き飛ばし、様子を伺っていた機械獣をついでに巻き込んだ。
「ッシャ!ストライーク!」
何が起こったのかと思い、構えていた右手を見ると手のパーツが外れて腕の中から鎖が出てきていた。どうやらさっき飛ばしていたのは俺の拳でアイツは機械獣を複数同時に攻撃できるタイミングを狙っていたようだ。だがそれはそれとして、
『オイ!狙いがあるんだったら最初から言え!』
「言ってる暇があったらやった方がいいだろ、現に決まったんだから」
機械獣達をスキャンすると確かに三機とも機能を停止している。
俺の腕で吹き飛ばした二機は衝撃に弱い部分を的確に攻撃しており、後ろにいた機械獣は吹き飛ばした二機の機械獣が展開していたブレードが頸部のケーブルと動力源に刺さったことで三機とも機能停止していた。もう何も言わん。
「よし、初陣にしては良かったな」
『はぁ、それじゃあ色々話してもらうからな』
『まずお前は誰だ、どうしてここに来た』
「まずって言っといて質問を二つもするなよ」
『いいから答えろ、その場で回転するぞ』
「はいはい」
アイツはやれやれといった感じで俺の二つの質問に答えた
「俺はA、この上に持っていかれた俺の大事なものを取り返すためにこの地区に来た」
『大事なものって何だ?』
「おいおい、まずはこっちの質問に答えてくれよ、お前は何ていう名前なんだ?」
『俺?俺は、、、なんだっけか…』
「型番も忘れたのか?しょうがないなー、俺が名付けてやろうか?」
『いやけっこ…』
「よし、今からお前はYだ、よろしくな、Y」
『勝手に名付けんな!、あとお前と組んだ覚えもないからな!』




