リリーは捕まっているのです?
投稿予約を忘れてました ○| ̄|_
ここはギルドの二階、奥の部屋です。
で、部屋に入って正面、壁に何だか高価な絵が飾ってある前に豪華な椅子があって……えっと、ギルドマスターの『ゲイルさん』と言う方が座ってます。
斜め後ろに受付の『ジーンさん』が立ってますケド……受付業務は良いんですか?
そのギルマスのゲイルさんの右手側の長椅子に、アベルさん達が座ってます、手前から『アベルさん、魔法使いさん、弓使いさん、後ろに立ってるのが戦士さんとハンターさん』
その対面、ギルマスの左手側の長椅子には『ベンノさん』と……何故か、さっき受付前で黒騎士さんに絡んで胸ぐら掴まれてた『髭の戦士さん』が座ってます。
で、正面……って言うか、ギルマスさんの正面で、この部屋の出入り口がある方なんですが……そこに黒騎士さんが立ってます。
う~ん……立ってるって言うか……立ち尽くす?こう……中腰で『今から飛びかかるぞ』的な関じ?
それでですね……こんな実況してる私事『リリー』はですね
『何故かギルマスさんの膝の上に座らされてるんですケド?』
ーーー
「あ……あの……ギルドマスターさん?その……下ろして……もらえません……か?」
「あぁ?何でだよ?」
「いや、何でって……」
むしろ、何で膝の上に座らされてるんですか?
「逃げられたら面倒だろが?」
「いえ……逃げませんから……せめて椅子……の上に……その……それに重いでしょうし……」
何とか理由付けて、この状態から抜け出さないと
「あぁ?寧ろ軽過ぎだろ小娘、ちゃんと食べてんのか?全然肉付いてねぇじゃねえか、あぁ?」
ひぁっ?!、ちょっと、止め……待って、お腹とか脇とか……触らないで……って言うか、揉まないでぇぇぇぇ~!!
「変な声出してんじゃねぇよ小娘」
「ゲイルさん、セクハラです」
ジーンさんが冷ややかな目でこっち見て来ますが、お願い助けて~!!
「んな事ぁいいから、おいアベル、さっさと報告しろ」
「へぁ?」
いきなり話振られて動揺してますねアベルさん。
「えっと、商人ギルドからの依頼で……」
しどろもどろでも説明するんですねアベルさん、ってか、コッチをチラチラと見て来るんでしたら、是非助けてもらえませんか?ねぇ?ちょっと?
「うるせぇな小娘、モソモソしねぇで静かにしてろ!!」
「ひぁっ?!」
ちょっ?!首筋触らないで……ひぃっ?!……下さ……ひゃっ!!
「あ……あの~ゲイルさん?リリーちゃんを下ろしてあげた方が良いのでは?」
あぁぁ~アベルさん、ナイスです、助け船です。
「あぁ?何でだよ?」
「な……何でって……報告し辛いと言いますか……えっと……」
そこで言い淀まないでぇぇぇぇ~?!
「いいから、報告続けろ」
「あっ……はぁ……」
あぁぁ~何でですかぁ~?その報告と私は関係無い……事も無いんですが……後、目の端で黒騎士さんが、微妙にジリジリと構えながら近づいて来るのが見えますが……
『ひぃぃ~お願……いだから……ひっ……黒騎士さん……ひぁっ……暴れな……いでぇぇぇ……ぇ』
首筋撫でたり、耳たぶ触ったり……何々です、このギルドマスター?!
「ふん、餓えたゴブリン共が徒党を組む……ねぇ」
「ぜぇ~……ぜぇ~……」
息も絶え絶え……です……何か……みんなの目線がぁ……
ーーー
「ふ~ん……で、そこの黒いヤツとこの小娘が助けに入ったと?」
「はい、そうです、お陰で荷運びも順調に終わりました」
やっと……首筋とか触るの……止めて……もらえました……が
「おい、黒いの、てめぇから何かねえのかよ?」
あ……あ……黒騎士さんに聞いちゃ……ダメ……
「あ……あの……はぁ……黒騎士さんは……喉を痛めてて……喋れません……」
「あ?どう言う事だ小娘?」
「はい……黒騎士さんは……私の遠い親戚……なんですが……その……戦争で……全身の機能を……失ってる……んです……」
はい、これは嘘、人前で黒騎士さんの事を説明する時は、『こう言う設定』にしろって、お爺さんから言われてたので……
「全身の機能がダメなヤツが、フルプレートアーマーなんぞで動き回るかよ!!」
「あの鎧が……黒騎士さんの……生命維持装置に……なってる……んです……その……お爺さんの創った……最高の魔道具……なんです」
部屋の全員の視線が黒騎士さんに集中します。まぁ……アベルさんには話していたんですが……
「ふん……続けろ」
「あの鎧は……生きてる鎧……リビングデッドアーマーを参考に……創られました」
「?!」
「リビングデッドアーマー?!不死者?!」
部屋の中がザワザワ言ってますが……えっと……お爺さんから暗記させられた話……
リビングデッドアーマーは、鎧に死の怨念が残り、それが元で生前の動きをしようとするアンデッドモンスター、それを参考に、怨念部分を魔力変換で補い、着用者の体の補助に使用すると言う物、特に、全身の運動機能まで失った黒騎士さんは、これを着用しとかないと、動くどころか死んじゃう……って説明をしたんですが……
こんな説明で本当に大丈夫なんですかね、お爺さん?私が言うのもなんですが……
チラッとギルドマスターさんの顔を伺いましたが……
「……」
『ひいっ、感情がまったく無い目でこっち見てます、これバレてるんじゃ……』
「魔道具か……面白い」
うわぁ~凄く悪そうな笑顔です、ひぃぃ~近い?顔近い?!ひぃぃ、首筋撫でないで~止めて、脇に手を入れないでぇ~ひぃぁ~そこ……揉まないでぇ~後、黒騎士も、ジリジリと飛びかかろうと構えないでぇ~
「た……ひぇっ……助け……て」
今度は忘れません(汗)




