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風纏う鎧
風には質量がない。
厳密にはあるが、限りなくゼロに近い程度でしかない。
今使える質量は自分の体重くらい。
故に自身の体を風魔法に加えて念系強化する。
更に風はカマイタチの斬撃ではなく竜巻の状態で固定。体に纏う。
「風の精霊よ、我が身に宿れ。渦巻き、天をつき、万象砕く鎧となれ」
風魔法と念の複合強化『風纏鎧』。
速度と膂力を強化し、体中に巻き付けた竜巻は攻撃を弾く盾であり槍にも刃にも槌にもできる。
形状変化という一点において形を持たない風に勝るものはない。
この状態なら風の上位精霊とも互角にやり合えるくらいには戦闘力が上がる。
ベヒモスに対峙して一直線に走る。そのまま思い切り殴る。
先程までびくともしなかったベヒモスが倒れる。
すぐに起き上がると更に怒りを燃やした眼をこちらにむける。
しばらくはこれで戦えそうだ。拳に竜巻を絡めた打撃『風槌』。
弾く性能に身体強化の膂力を加えぶん殴る。単純な攻撃。
なんとか対応はできそうだ。




