マイスター53
道が日本に帰ってきて数日が経った。
道が日本に帰ってきて一番にやったことはみんなに無事を知らせたこと。
道が海外に行くことはみんな応援してくれたけど、内心は心配もあった。それでも、みんなは笑顔で送り出してくれた恩と感謝に道は一番に報いたいと考えたからだ。
みんなは道の帰りに温かく迎え入れてくれた。そんな中、道のおかえりなさいパーティと評してみんなで久しぶりに飲み会をすることになった。
その飲み会で衝撃なことを知る。
学が「ええ。みなさん。今日は道さんが無事に日本に帰国していただいて大変嬉しく思うと同時に、みなさんとも中々集まる機会がなく今日は久しぶりに5人全員また揃えたことにとても嬉しく思います。今日はみなさんも色々話したいことがあるでしょうから思う存分楽しみましょう」
学が「では。乾杯!」
全員が「乾杯!」
鉄が「道よ。地球はどうだった」
道が「ああ。素晴らしかったよ。そこに住む人々達、歴史、文化、街並みも国が違えば変化があり、食べるものも違う。ディパーチャーとは違う発見があった。自分にとって何が大切か分かった。とても、意味がある旅だった」
鉄が「そうか。良かったな」
道が「ああ。良かった」
学が「道さん。聞いて下さい。小説の方も完成マジかです。私もやっと第一歩を踏み出せます」
道が「それは、良かった。学の頑張りは絶対に成功するよ。これからは、学のやることで人を救える仕事になってほしいよ」
学が「ありがとうございます。私も全身全霊を持って取り組み続けたいと感じてます」
純が「道。本当に世界に行っちゃうなんてすごいじゃない。私も絶対に来年には受験を成功して早くやりたいことを、めいいっぱいやるんだ」
道が「そうだな。純なら出来る。純ほど命を大切に生きている人はいないからな。頑張れ」
優子が「道。本当に無事に帰ってきてくれて嬉しい。ありがとう」
道が「優子の存在が自分にはとても重要なことだったことも、この旅で理解した。俺からもいつもありがとうな」
それから、みんなは時間を忘れて語り合った。何だか、ディパーチャーにいた時みたいに、今日だけはみんな我を忘れて、みんなとの時間を楽しんだ。
みんなこの時間があるから毎日頑張れるんだと感じた。とても、大切な時間だった。
時間も2時間が経って鉄以外はほろ酔いに良い時間になった頃、鉄からみんなに話があることを伝えた。
鉄が「お前たちに紹介したい人がいるのだが」
純が「紹介したい人?鉄、どうしたの畏まって」
鉄が「おう。今近くにいるから連絡してここに呼んでいいか?」
優子が「もちろん。鉄が紹介したい人に会いたい」
道が「ああ。俺も鉄の紹介したい人に会いたい」
学が「はい。鉄さんが私たちに会わせたい人に興味が湧きました」
純が「ごめんね。待たせているなら早く呼んであげて。待たせちゃ申し訳ないものね」
鉄が「ありがとう」
鉄が愛に連絡をして15分後に鉄たちの前に姿を現わせた。鉄は始めから紹介してもみんな受け入れてくれると伝えたけど、久しぶりにみんなと再会する輪の中に自分が急に入るのは悪いし、2年間もマイスターで生活していたなら尚更、当時のメンバーで始めはスタートした方がいいと愛からの提案で、頃合いを見て鉄からみんなに紹介したいことを話してほしいと伝えられていた。
愛が「橘愛です。よろしくお願いいたします。」
道が「鉄。ひょっとしてお前」
鉄が「おう。結婚する」
4人が「ええー‼。結婚」
学が「鉄さん。結婚するんですか。それは驚いた」
優子が「橘さんだったわよね。鉄とはどこで知り合ったの?」
愛が「はい。てっちゃんとは運命的というか、私がチンピラ達に絡まれた時に助けてくれたんです」
純が「てっちゃん⁉」
鉄が「わしの一目惚れって奴だよ」
愛が「てっちゃんは本当にかっこよかったよ」
鉄が「愛の方もどんな相手にもひるむことなく対応していてビビッときた」
純が「鉄が結婚か。始めは驚いたけど、橘さんと鉄となら幸せになると感じたわ」
学が「鉄さんも橘さんもご結婚おめでとうございます」
道が「鉄。お前はカッコいい奴だ。そんな鉄を見てきて感じたよ。橘さんとは本当の運命だと」
優子が「それで、お2人は結婚式は挙げるんですか?」
鉄が「おう。やるぞ。でも、愛がまだ日にちはみんなは忙しいから、焦らないで決めようって、今日は顔合わせだけにしようって感じだ」
愛が「はい。てっちゃんからはみんなのお話をよく聞きます。マイスターには2年間も一緒に生活したんですよね。すごいですよね。無人の星での生活は、やっぱり大変でしたか」
道が「ああ。大変だったが、楽しかった。マイスターでの2年間があるから今の俺たちがいる。それだけ、俺たちに影響を与えた生活だったよ」
愛が「素敵なお話ですね。私はずっと学生を卒業してから看護師として働いてまして、そんな地球から離れて生活しようとは考えたこともないのでみなさんの行動力には尊敬します」
純が「橘さんは看護師さんなんですね。私は獣医を目指してもう一度大学に受験するのですが、医学に対して少しお話を聞かせていただいたら嬉しいのですが」
愛が「獣医を目指してお勉強されているなんて、生き物が好きなんですね。雛元さんは優しい目をされているのできっと生き物に寄り添える獣医さんになれると感じいます」
愛が「看護師はやっぱり、夜勤があることとシフト制なので休みが取りづらい点が少し大変ですね。夜勤も体力が必要になりますし、知識も技術も専門的なものも多くて、看護師も何種類かあってやることも一番は患者様と病気と向き合うことが大切で、患者様も毎日、体調が変化されるし、毎日が責任を感じながら職務をしています。私の判断で患者様の命を左右されることもあります。毎日、患者様の命と向き合いながら仕事してます」
純が「とても、現実と向き合っている職場なんですね。健康な方は病気になるなんて考えて普段は生活をしている方々は少ないと思います。でも、今も病気で苦しまれている方々は存在しています。私も橘さんみたいに、命と向き合えることをやりたい」
優子が「私も食に関心があって、生きることは食べることだと考えているの。必ず食事は日常生活には含まれるでしょ。私のやっていることは医療と少し近いことも研究しているわ、アレルギーで苦しんでいる方々も沢山いて、そんな方達とも食事は楽しい空間にすることが私の目標ね」
道、鉄、学は女性陣の会話を聞きつつ、男性陣は恋愛について話していた。
道が「鉄がまさか。結婚とはな驚いたよ」
学が「本当ですね。でも、一目惚れは鉄さんらしいですね」
鉄が「お前らはどうなんだ。色恋の方は」
道が「ああ。俺も世界の旅で自分の大切な存在に気がつけたよ」
学が「私も小説がひと段落したら行動を起こそうと考えていましたが、思いを伝えることはタイミングって大事だと思うんです。流れは来てます」
道が「どちらにしても収入が必要だな。俺も今までやってきたこと全てかけて、自分の出来ること以上のことをしないと成功しないと考えている」
学が「私も小説が本当にあと少しなので出来上がったら何か賞の応募がありましたら応募したり、出版社への持ち込みも考えています」
鉄が「お前らの成功を願ってる」
道が「鉄。ありがとう」
学が「鉄さん。私も頑張ります」
楽しい時間はあっという間に過ぎて、飲み会もお開きの時。帰りは鉄と愛が一緒に帰り、道と学も二人で2次会に行くことになり、純と優子は明日のこともありここで別れた。
純と優子は帰り道。自分たちの結婚について話していた。
純が「鉄も結婚か。やっぱり鉄はすごいね」
優子が「ほんとね。鉄なら橘さんと幸せになると思う」
優子が「純。まだやっぱり恋愛は怖い?」
純が「うん。そうだね。まだちょっと臆病な自分もいる」
優子が「そうよね。ごめんね。辛いことを思い出させて」
純が「ううん。大丈夫。今はもう高校の時のことは深くは考えてないから」
純が「優子は好きな人っているの」
優子が「いるよ」
純が「そう。私。優子にも幸せになってほしい」
優子が「純。ありがとう。私も純のことを寄り添ってくれる存在はいると思う」
純が「そうね。私たちも幸せになれたら嬉しいね」
この時、純と優子にメールが同時に入った。差出人は?
ここから、純と優子の恋愛が始まる。




