マイスター20
次の日。念願の晴れの日が来た。
優子が「晴天。気持ちがいいわ」
鉄が「太陽が眩しいぜ」
学が「気持ちも晴れますね」
純が「てるてる坊主さん。ありがとうございます」
道が「雨で畑も、周りもぐちゃぐちゃだな」
学が「対策を考えないといけませんね」
みんなの思いが届き、最悪の事態は免れた。
3日ぶりの晴れに喜ぶ優子。鉄も動きたくてうずうずしていた。学も精神的に安堵した。もし、このまま雨が続けば、どうしようか心配だった純の優しい思いが天に届いた。道は晴れても冷静だった。今の状態、被害状況、これからのことを考えていた。
今日は、周りの状況を確認して、被害はないか見て回った。
純が「畑は全滅ね」
学が「全部流れてしまいました」
優子が「畑が可哀そうね」
これが自然の脅威。大切に育てても自然は容赦なく試練を与える。学も落胆を隠せない。優子も自然の恐ろしさを痛感する。道はずっと考えていた。雨をどうやったら防げるかを。
道が「ああ。考えたんだが、ビニールハウスを建てるのはどうかな」
学が「ビニールハウスなら雨にも対応がききますね」
優子が「確か、ビニールなら持ってきたわね」
純が「開拓が目的だったから、機材や部品の備えはあるわよ」
道が「これからは生活環境を整えよう。まずは食料の確保。畑を成功させたい」
道が「学。ビニールハウスの設計図は書けるか」
学が「設計なら得意分野です」
道が「とりあえず。作業場が必要だ。屋根のある作業場を作ろう」
鉄が「工作か。腕が鳴るぜ」
純が「確か。チェーンソーを持ってきたわ。鉄。使える」
鉄が「おう。まかせとけ」
道が「大まかな作業は鉄。お願い。鉄が木を切るから、優子と純は切った木を加工してくれ」
優子が「まずは伐採した木の皮むきね」
純が「優子。林業に詳しいの?」
優子が「うん。私のおじいちゃん宮大工だったから」
道が「伐採した木は宇宙船で運ぼう。俺が動かすよ」
いよいよ。この星の開拓が始まる。これからは一旦、探索は延期。生活環境を整える。食料がなければ、生きていけない。今の現状は、探索よりも食料を安定して作ること。まさにチームワーク。各自今出来る。最善の方法でこの大自然の中で生きる闘いが始まった。
学が設計して、鉄が木を切り、道が運んで、優子と純が加工する。




