盗賊の城
柿崎邸 柿崎景家
景家「ただいま」
綾・小雪「おかえりなさいませ」
最近は綾が通い妻になってる。
朝早い時間にうちに来て、夕方ごろに帰る。自分の主君のむすめがこんなのでいいのか
小雪「どっかにいかれるんですか」
景家「ああ。越中攻めだとよ。出陣は今月の終わり」
綾「どのくらい帰ってこれないですか」
景家「流石に雪が積もる前には帰れると思ってるけど、当分はこの戦が続くだろう」
小雪「めんどくさそうな顔をしてますね。つい昨日までは戦に行きたいといってたのに」
景家「仕方ないだろう。めんどくさいに決まってるだろう」
綾「ねえ、雪姉春日山城に来ない?」
小雪「でも、この家が空くことになりますし」
景家「あー確かに。どうせうちにいても寂しいだけだろう。綾も小雪といたいみたいだし、春日山城にいればいいじゃん。それに仕事がなくなるだけだぞ」
うちの館は、そこそこ広いのに住人が俺と小雪あと綾まあ、全然いない。侍女を雇うほど困ってるわけじゃないし
小雪「なら、綾様のご懇意に甘えさせていただきます」
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飯田城
久しぶりに俺の城に来た。全然この城に来てないから、正直長重が城主みたいなものだ
最初の頃は、ただの山城だったのが、今では城下町を持ち、堀をめぐらして本当に立派な城になったものだ
城の近くに行くと
守兵A「おお、頭だ。みんな頭が帰ってきたぞ」
守兵B「ほんとだ、おかえりなさいませ。頭」
守兵C「すぐに幹部様たちに報告していこい」
一気にあわただしくなった
そして
長重「頭。お久しぶりです。ご健勝で何よりです」
景家「おぬしらも、変わりなさそうだな」
長重「すぐに本題に入りますか?」
景家「そうだな。時間もあまりない」
長重「わかりました。」「1人は頭を城の奥に案内しろ。もう1人はすぐにほかの幹部たちを呼んで来い」
長重も立派になったものだ。
まだ13歳だというのにこんなごろつきどもをしっかりとまとめてる。
そう思いながら進んでいると城の評定の間に通された。
そのまま上座に座らされた。落ち着かない。今はずっと下座より。それも一番後ろといっても過言ではない
5分くらいして、幹部が全員をそろった
長重「今回の出陣の件ですか」
景家「そうだ。越中攻めに俺も軍を率いて出ろだとよ」
幸助「久しぶりの出陣ですね。2年ぶりくらいですか」
景家「そうだな」
政助「我々は先鋒ですか」
景家「そんなわけあるまい。どうせ形だけの出陣だ。それよりもだ。今この城で動かせるのはいくらくらい動かせる?」
長重「今、800騎は動かせます。残り200ほどでこの城の守備をさせます」
景家「え。そんなにいるの」
祐助「最近は、信濃や甲斐にもいってます」
景家「なら、800の兵を率いて、春日山城に行くか。出陣は明後日」
4人とも『は』