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越後の忠臣  作者: のらねこ
第一章
14/45

長尾為景

春日山城城下町 8月終わり


弥太朗「じゃあ行ってくるから。小雪、留守番よろしく」


小雪「はい」

今日は、念願の長尾為景との、面会。主君上杉定実には、悪いけど、これも家を守るため。裏切らせてもらおう。史実の柿崎は、どうやって、長尾の家臣になったんだろう。


すぐに、城の中に入らせてもらえて、少し狭い部屋に通された。半時ほど待たされて、1人の男が入ってきた。


男「貴様が弥太郎か」

覇気のある声だ。これこそ、戦国武将という感じだ


弥太朗「は。越後上杉家家臣柿崎利家の子、弥太郎です」


男「わしが、長尾信濃守為景だ。きさま、わしに用があるそうだな」


弥太朗「はい。1つ提案を持ってきました」


長尾為景「どんな、提案だ」


弥太朗「はい。それは、越後の平定です」


為景の目が変わった。ここ最近忍びに調べさせてわかった。越後は、全然まとまってないし、長尾家家中すらも、制御しきれてない。


長尾為景「ほぉ。小童がよく言うは。だが聞こう」


弥太朗「そう言っていただき。ありがたい限りです。」

「それでは、説明しましょう。今越後は、ほぼ2つにわかれてます。1つは、長尾は。もう1つは、越後上杉は。そして、日々小競り合いと、裏切りが起きてます。それは我が家も同じです。裏切りが起きるせいで、小競り合いが起きると私は判断しました。なので、各地の豪族たちには、一斉に旗本を示していただきましょう。それを持って、決戦をし、せいします」


長尾為景「概要は、わかった。だがそれができないから困ってるのだ。それに、裏切るのは豪族のみではない、家中でも裏切りが出る始末だ」


弥太朗「はい。それはわかっています。なので。皆さんには、越後上杉についてもらいましょう。そうすれば、つぶす名分になります。それに、越後上杉では、本当の味方がわからなくなります。誰を信じていいのか、誰を信じてはいけないのか、たくさん疑心暗鬼になっていただきましょう。


長尾為景「聞き忘れてた。おぬしの家は、こちらにつくのか。おぬしは、まだ10歳程度だろう」


弥太朗「はい。私は、長尾家につきます。父は、まず間違いなく、反対するでしょうが、父には悪いですが、表舞台からは、降りていただきます」


長尾為景「自分の父を殺すのか。それにおぬしを信じるに値するのか」


弥太朗「いいえ。流石にそんなことはできません。父上には、病気と称してもらい、降りてもらいます。それに、このままだらだらと、長尾と越後上杉で争っても、長尾が勝つでしょう。それを少し早めるだけです」


長尾為景「よかろう。可能性の一部として、認識しておこう。何が必要だ」


弥太朗「豪族とのいくつかの面識のみで構いません」


長尾為景「おぬしのような面白いものに会えてよかった。最近、一人妻が妊娠した。それが女子なら嫁がせてやろう」


弥太朗「はい。ありがとうございます」

冗談じゃない。今後長尾家の、家督争いが起きるんだ。そんなのに参加する気はない。


長尾為景「それでは、貴様の吉報を楽しみに待ってる」

その言葉と同時に、去っていった。


これで、下準備ができた。


さぁ、戦をはじめよう



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