村上義清
1523年7月 葛尾城
ようやく、最初の目的地、葛尾城。
この城は、村上氏が代々いる城だ。
北側、東側は、山に囲われ、西、南は、千曲川、並び崖で、囲われてる。
流石、武田を2度も弾いただけでなく、武田側の重臣を打ち取った城だ。
小雪 「様、若様」
弥太朗「ごめん。ボーとしてた」
小雪 「この後どうするのですか」
弥太朗「葛尾城の周辺の町で何日か、休んだ後、砥石、小諸、そっから、躑躅ヶ崎館かな」
小雪 「そんなに遠くまで行くんですか」
弥太朗「ま、どちらにしろここで休息してからかな」
小雪 「わかりました」
そっから、町の宿を借りた
弥太朗「小雪、少し・・・」
小雪 「すー-」
小雪は、寝てた。
物音をたてずに、宿を出ていった。
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町はそこそこにぎやかだった。
行商人から、着物屋、食べ物屋など、花火大会の時のような雰囲気だった
ちょうど目に留まった店が、櫛屋だった。
弥太朗「店主、そのきれいな櫛はいくらだ」
店主 「この櫛なら3文だ」
不愛想な顔で言ってきた。なめられてる
弥太朗「嘘だろう。この櫛くらいなら、2文が妥当だ」
店主 「は、そうだよ2文だよ」
弥太朗「3文で買おう」
店主 「いいのか」
弥太朗「いいさ。多少金なら余裕がある。これからも、いい櫛を作ってくれ」
店主 「なら、1つおまけだ」
弥太朗「ありがとう」
店主 「次来たときはもっと買ってくれ」
そのまま、宿に帰ろうといた時、20代くらいのいい服を着た武士がいた。
武士 「おぬし武士の子だろう」
弥太朗「いいえ。ただ諸国を歩いてる、僧でございます」
武士 「僧服を着ているが、おぬし、さっき櫛を買っただろう。それに歩き方が僧の歩き方ではない」
弥太朗「う」
武士 「安心しろ、子供を殺すような趣味はない。少しそこで、話をしたいだけだ」
弥太朗「わかりました」
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武士 「おぬしどこのものだ」
弥太朗「上杉のものです」
武士 「はぁ、ならわしから名乗ろう。わしは、村上清昌だ」
偽名だな。名前から考えるに、村上義清だろう。
弥太朗「山内上杉家臣の横瀬の子、平太郎です」
義清 「何をしに来た」
弥太朗「見分を広めに来ました」
義清 「そうか。少し金をやろう。おぬしの父に報告するときは、この町は、にぎやかだったと報告してよけ。
弥太朗「わかりました」
義清「では、さらばだ。また何かの何かの時に会おう」
弥太朗「ありがとうございます」
葛尾城に来てよかった。村上義清との面識を得ることができた