ツールについて
あっとっと。プロット製作について使われることがあるツールについて書いておくのを忘れていました。これも会いておく方がいいかもしれまえん。
その1: サイコロ
例えばプロップのファンクションがあったとして、それを表にうまくまとめていたとしましょう。
A1 人間を誘拐する
A2 呪具を略奪する
Aii 呪力を持った助手を、力づくで奪う
A3 種子を奪うなり、台なしにしたりする
A4 昼の光を奪う
A5 他の形で〔他の対象の〕略奪を行う
A6 身体に、危害を加える
A7 〔犠牲者の姿を〕突然消してしまう
Avii 花嫁は、〔記憶を喪失することによって〕自分の花婿を失う
A8 犠牲となる者を、要求するか、おびき出す
A9 誰かを、追放する
A10 誰かを、海に投げこめと命ずる
(これだと12個だから、12面ダイスで大丈夫、ということにしておきます。)
2. タロットとトランプ
何が出たら、例えばプロップのファンクションの小項目のどのあたりとか、カード自体の表しているものとか、ともかくカードを使う方法があると思います。
3. ゲーム
Unce Opon a Time (追加デッキも含めて) というゲームがあります。これは日本の連歌にも似た感じで、話を続けていくというゲームに使うカードです。目的がそうなので、便利に使えることは使えます。
4. ARCHETYPES ―― STORYTELLING CARDS――
1997年に Lon Koenig Gamesから出ていましたが、これ、たぶん今は入手できません。
作者の意図は、「新世代のタロット」というようなこともどっかで作者が書いていたような覚えもあるのですが、ちょっと確認できません。
このARCHETYPESについては、すこしだけ説明しておく必要があるかなと思います(なにせ、たぶん全く知られていないと思うので)。
カードには、いわゆる魔法の4元素、性格あるいは行動、人物の元型と性格と行動というようなものがカードになっています。人物の元型については簡単な説明としては今感じです。
"The Captain Group travel Active leadership, responsibility"
というものです。
5. とはいえ
とはいえ、これらを使って乱数であるかのように使っても、話の部分部分は普通はつながりません。(繋がる発想があれば別です。)
ですので、プロップのファンクションにかぎらず、プロットの元型の大まかなところであっても、あるいは細かいところであっても、うまく使い分けていく方法がよいのでしょう。
6. 紙やダイスでやる必要もありません
えーと。見出しのとおりです。計算機の中に入れておいてやることもできます。
7. 皆さんが感じているであろう疑問について
元型や例えばARCHETYPESを使った小説は、小説なのか? あるいは少なくともある作者の作品なのか? そういう疑問があるかもしれません。
いや、それらは抽象的ですし、どう組み合わせるか、どう解釈するか、プロップのファンクションもARCHETYPESもかなり自由です(プロップのファンクションを分析に使う時には少し事情が違いますが)。なので、みために騙されないことが大切かもしれません。