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あなたの瞳が映す物
会話にならない
言葉の類。
君が一つ二つ重ねる度に
僕は悲しくなるのです。
この愛の効かぬ、
あの夜の煌めき。
心、瞬く間に、
二人で、過ごしましょう。
後悔は、有りませんから。
*本当は素敵な夜景を後ろに、気障に成りたかった。しかし、このような無機質なコンクリートしか用意出来なかった。どうやら僕にはこれがお似合いのようだ。僕が悲しいのは、そういう事じゃなくて、そういう事に飽いている自分自身なのだ。君はきっと分かっていないだろう、僕がそれをどれだけ厭わしく想っているかを。 と言ってる間にも君の瞳は様々な素敵を映し出しては消えていく。仕方がない、心中でもしようか。きっといつか分かって貰えると、心の底から信じている。




