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第50話 石見の女形 銀迩郎・出雲弁天

今回で50話まで達成しました。

クリスタルナンバーズの物語をこれからもよろしくお願いします。

「絶対にナンバーズ15人を揃える」を目標に精進してまいります。


今回の話の中で「マルス」や「ディアナ」など、ローマ神話における神々の名前が出てきますが、あくまでこの作品内の設定ですので、ご了承ください。


<主な登場人物の紹介>


<クレード一行 現在7人>

◎クレード・ロインスタイト(男・?歳)

・青色の髪をしている本作の主人公である魔法剣士。

持っている剣の名は「魔蒼剣」、盾の名は「アイオライトの盾」。

装備している兜の名は「青羽の兜」。

魔法の宝石グラン・サファイアにより、クリスターク・ブルーに変身できる。

自分の出身地や年齢など、過去の記憶をいろいろなくしている。

声のイメージ:内山○輝さん

◎オリンス・バルブランタ(男・29歳)

・緑色の髪をしている元ルスカンティア王国騎士団の騎士。

馬にまたがり騎兵として戦うことが多い。使う武器は槍(翠電槍他)と斧。愛馬の名は「ベリル号」。

魔法の宝石グラン・エメラルドにより、クリスターク・グリーンに変身できる。

本来は真面目で大人しい人物ではあるが、シェルージェ(別行動中)に対してメロメロになってしまう。

何かとシェルージェにくっついて行動していたが、ついに彼女から絶交されてしまう。

声のイメージ:天﨑○平さん

○ナハグニ・按司里あじさと(男・31歳)

・ワトニカ将国リュウキュウ藩出身の侍。自称、うちなー侍。

日本の世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」(文化遺産 2000年登録)からイメージしたキャラ。

鵺洸丸やこうまる(男・31歳)

・ワトニカ将国オガサワラ藩出身の忍者。

日本の世界遺産「小笠原諸島」(自然遺産 2011年登録)からイメージしたキャラ。

千巌坊せんがんぼう(男・40歳)

・ワトニカ将国キノクニ藩出身の僧(坊主、お坊さん)。

日本の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」(文化遺産 2004年登録)からイメージしたキャラ。

沖津灘おきつなだ(男・32歳)

・ワトニカ将国ヤハタ藩出身。ワトニカ大相撲の現役力士で、大関経験者。

日本の世界遺産「「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群」(文化遺産 2017年登録)からイメージしたキャラ。

○タオツェイ・ネイザンロドン(男・30歳)

・バンリ帝国ランフォン特別区出身の拳法家。伯爵家の息子。


<その他人物>

☆○七代目 銀迩郎ぎんじろう出雲弁天いずもべんてん(男・34歳)

・ワトニカ将国イワミ藩出身。

ヤマトエドで人気の女形(歌舞伎役者)で、オネエキャラ。屋号は「石銀屋いしがねや」。

芸名(名跡)、「銀迩郎・出雲弁天」を継ぐ役者としては七代目。

本名は、「ショウヘイ・大田森」。

容姿は、女形のかつら(伊達兵庫)をかぶり、顔は白粉で白く染めている。銀山と港町などが描かれた着物を着ている。

島那岐しまなぎの扇」という強い魔力を持つ扇を武器にしている。

日本の世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」(文化遺産 2007年登録)からイメージしたキャラ。

島根県出身のイメージ。

誕生日は6月28日。

(☆:新キャラ)


<名前のみ登場>

△バーテッツ・アラストロ(男・150歳)

・魔法武装組織メタルクロノスの首領で、ゼロクロス大帝と名乗っている。

ヴェルトン博士の旧友でもある。

9月1日、ムーンリアス全土に宣戦布告をするつもりでいる。

△十代目 春日之介かすがのすけ御雷みかづち(男・29歳)

・ワトニカ将国ナラ藩出身。ヤマトエドで人気の歌舞伎役者。屋号は「白鹿屋しろじかや」。

芸名(名跡)、「春日之介・御雷」を継ぐ役者としては十代目。

女形の銀迩郎ぎんじろうとはよく共演しており、仲がいい。

日本の世界遺産「古都奈良の文化財」(文化遺産 1998年登録)からイメージしたキャラ。

奈良県出身のイメージ。

△メルドーラ・アレクゼルフォンド(女・80歳)

・アイルクリート共和国の第28代首相。第177代国家元首(共和国+帝国時代含め)。

ケルビニアン暦2050K年8月1日。

次の日になり、7月から8月になった。

バーテッツこと、メタルクロノスの首領ゼロクロス大帝が宣戦布告をするまであと一ヶ月。


クレードたちは、次の町で町民たちと話し、


町人①(中年男性)「このパレルチェルモンの町(※1)には、ダールファンとアイルクリートの建築様式が融合した珍しい大聖堂などがございます」

 「旅の無事などをお祈りしてみてはいかがでしょうか?」

千巌坊「大聖堂のことを教えていただき感謝いたします…」

町人①(中年男性)「金色のモザイク装飾も大変美しいです」

 「大聖堂ではぜひご覧ください」


クレード「遠くに大きな山も見えるな…」

町人②(老人)「あちらはアイルエトナ山(※2)でございますじゃ」

 「新大陸も含め、惑星ガイノアース全土で見ても活発な成層火山といわれておりますのじゃ」

 「その活発さから、あの火山は大昔から人々に注目され、よく観察されてきました」

 「今から2700年くらい前の噴火記録なども残っておるほどですじゃ」

鵺洸丸「今から2700年ほど前…もはや紀元前の頃からですな…」


町人②(老人)「噴火すればその被害も大きいのじゃが、火山のおかげで水はけのよい土地ができ、葡萄栽培なども盛んに行えますのじゃ」

 「ワシら周辺の町や村の者たちは、あの火山と共に生きておるのじゃ…」


火山の話を聞き、大聖堂でお祈りしたクレード一行は町を後にした。



次の日2日。

クレードたちは、古代人の墓地遺跡ネクロポリスが残るチェルヴェタルク村(※3)に来ていた。

そして村人たちと話して、

村人(中年女性)①「今この村にはワトニカの方が来ているのよ」

 「なんでも国の伝統であるワトニカ舞踊を披露しているんですって」

 「まあ、私はそんなに興味ないけどね」

千巌坊「ほお、舞踊を踊れるワトニカ人がこの村に…」

沖津灘「異国の地で出会った同胞なら、とにかく会ってみるたい」


クレードたちは村の小さな劇場に行き、そこで舞踊を披露しているワトニカ人を見た。

銀迩郎(扇を振りながら)「…」


鵺洸丸(小声)「(あの者は、ヤマトエドで人気の女形、銀迩郎ぎんじろう出雲弁天いずもべんてん…)」

 「(間違いござりませぬ…)」

タオツェイ(小声)「(何でワトニカの人気役者が、アイルクリートの小さな村にいるんだ?)」

沖津灘(小声)「(オイみたく異国に修行に来たんかいな?)」

千巌坊(小声)「(とにかく舞踊が終わったら話を聞こうではないか…)」


オリンス(小声)「(ああ…シェルージェちゃんが扇子で踊ってくれたら、どんなに可愛かっただろうか…)」

クレード(小声)「(今はシェルージェのことよりもあの女形の男だ…)」


ベン、ベン。ドン、ドン。

鵺洸丸(小声)「(それにしても楽器もないというのに、三味線や太鼓の音が聞こえてまいりまするな…)」

沖津灘(小声)「(これも銀迩郎殿の妖力がなせるわざかのう?)」

千巌坊(小声)「(戦いで用いるだけが妖力ではないからな…)」

 「(うまく活用すれば、日常生活でも役に立つ…)」

ナハグニ(小声)「(くーっ、女子の恰好をした御仁など、どうでもいいでござるよ!)」


舞踊が終わり、クレードたちは楽屋で銀迩郎と話をした。

銀迩郎「いや~ん!まさかこんな異国の地でワトニカの人たちと何人も出会えるなんて思ってもみなかったわあ!」

鵺洸丸「それはそれがしたちも同意見…」

 「なぜそなたほどの役者がこの村に?」

銀迩郎「実はね、6月にアイルクリートの東部地方で海外公演を行ったのよぉ」

 「春日之介を始め、何人かの役者さんたちと歌舞伎を披露したわあ」

千巌坊「そうか、あの春日之介たちと海外公演のために来ていたのか…」


銀迩郎「6月で公演も終わったんだし、本当はヤマトエドに戻らなきゃいけないんだけどぉ、あたし、なんだかこの国が気になっちゃって、ちょっと騎士団のお手伝いをしてみようと思ったのぉ」

 「だからほらぁ、あたし、臨時団員の紋章も持っているのよぉ」

そう言って銀迩郎は紋章(※4)を見せた。

銀迩郎「今月末までは臨時団員をしてみようと思っているの」

 「まあ今日はお休みをもらったから、村で舞踊を披露していたんだけどね」


沖津灘「ばってん(※5)、騎士団で臨時団員ばしとるってことは、銀迩郎殿にも戦える力があるってことかいな?」

銀迩郎「もちろんよぉ!あたしが持ってるこの「島那岐しまなぎの扇」に妖力を込めて、ワトニカ舞踊を踊れば、熱々の熱風を放ったり、戦えるお魚ちゃんたちを作ったりできるのよぉ!」


クレード「戦える力があるというのなら、俺たちと行動するというのはどうだ?」

銀迩郎「なあに、青い髪の剣士さん」

 「あたしを仲間に誘ってるのぉ!」

クレード「俺たちと行動すれば、ヤマトエドに戻るのも遅くなるが…」

銀迩郎「いいわあ!臨時団員やるよりもあなたたちと行動するほうがずっと面白そうだもの。ぜひ、仲間に入れてちょーだい!」


石見の女形、銀迩郎が仲間に加わった。


ナハグニ「ぐっぐっ…このような御仁と行動など…」

銀迩郎「あらぁ!素敵なお侍さん!」

 「シーサーが描かれた肩衣を着てるけど、もしかしてリュウキュウの人をぉ?」


銀迩郎「ねぇ、あなたのこともっと、お・し・え・て♡」

ナハグニ「うわああああああああっ!!」


銀迩郎「あらぁ、照れちゃってるのぉ?」

 「カワイイわぁねぇ!」

ナハグニ「ああああっっっ!!」


千巌坊「ほお…これは見事…」

 「ナハグニの煩悩がみるみる消えていく…」

鵺洸丸「ならばナハグニ殿が駄々をこねたときは、銀迩郎殿に対応していただくか…」


クレード「まあナハグニには効いたかもしれないが、あいつには無理そうだな…」

オリンス「シェルージェちゃん…シェルージェちゃん…」


銀迩郎「そうそう、あたし、乗馬の技術や経験もあるから、馬車の御者もできるわよぉん」

千巌坊「それは助かる…御者が多いことに越したことはない…」


その後、銀迩郎は村の砦で書類を書き臨時団員を退職、そして砦に置いてあった自分の荷物を持って、クレードたちと合流した。

その頃には日も暮れたため、このクレードたちは村の宿に泊まった。



次の日3日。

チェルヴェタルク村の隣村、ヴァルカモニカ村(※6)の渓谷で騎士団が魔獣たちと戦っていた。


牙犬型魔獣「ウガガーッ!」

部隊長「忌まわしき魔獣どもめ!」

 「貴様らにこの貴重な岩絵の数々を壊させはせん!」

アイルクリート兵①(ローマナイト)「我らの祖先が約8000年以上も大昔から描いてきたとされる、渓谷の岩絵群…」

 「偉大なる祖先たちの想いを無駄にせぬためにも、我ら子孫が守り抜いてみせる!」


アイルクリート兵②(ローマナイト)「全ての道はアイルローマに通ず!」

兵士一同「全ての道はアイルローマに通ず!」

アイルクリート兵②(ローマナイト)「今こそ我らの力を見せるとき!」


騎士団と魔獣たちの戦いが続く。

そこにクレードたち8人が現れ…


クレード「アイルクリートの騎士団、良かったら俺たちも手を貸すぞ」

アイルクリート兵③(ローマナイト)「ムッ!そなたらは何者だっ!?」

クレード「旅の者たちだ…尤もこの国の代表者である、メルドーラ首相に会う予定だがな…」

アイルクリート兵④(ローマナイト)「何だとっ!?」

クレード「俺たちはルスカンティア国王から首相に会うための紹介状を貰っている…」

 「決して実力がないわけではない…」


一人の兵士がクレードたちと一緒にいる銀迩郎を見て、

アイルクリート兵⑤(ローマナイト)「部隊長!私はあの青い髪の剣士と一緒にいる着物の男を知っております!」

 「銀迩郎・出雲弁天、ワトニカから来た役者で、今は臨時団員として東部の騎士団に協力していると!」

部隊長「な、なんと!」

銀迩郎「うふ、申し訳ないけど、今はあたしクレードちゃんたちと一緒に行動しているの」

 「だから臨時団員ではなく、クレードちゃんたちの仲間として、あなたたちに協力するわよぉ」


アイルクリート兵⑥(ローマナイト)「部隊長!いかがいたしましょうか?」

部隊長「ルスカンティアの国王様が紹介状をお渡しした者たちであれば、相応の実力があるはずだ…」

 「ならば、その力を見届けさせてもらおう…」

部隊長はクレードたちに援護を頼んだ。


牙犬型魔獣「ウガーオッ!」

クレード「ヴェルトン博士の祖国をけがさせはしない…」

牙犬型魔獣「ウガッ!ムガッ!」

クレード「イビサーレ島(※7)で身につけた技で勝負だ…」

 「魔蒼剣・エキウムジュエルタワースラッシュ」

牙犬型魔獣(断末魔)「ウギ…」

振り下ろした剣と、宝石の塔エキウム・ウィルドプレッティ形のオーラの威力により、魔獣たちは倒れた。


しかしクレードのそばにはまだ別の牙犬型魔獣たちが、

牙犬型魔獣たち「ウガーグッ!」

クレード「ここが岩絵のある渓谷だというのなら、それを技にしてやる…」

 「魔蒼剣・ロックアートスラッシュ」

クレードは次々と魔獣たちを斬った。

牙犬型魔獣たち「ウビビッ!?」

クレード「魔力の爆発を受けてみろ…」

斬られた魔獣たちの体が爆発し、人・動物・太陽・月・古代文字・幾何学図形などのオーラが浮かび上がった。


続いて、オリンス。

オリンス「そうだ…たとえシェルージェちゃんがそばにいなくても今は岩絵を守るために戦わなきゃ…」

牙犬型魔獣たち「ウガガッ!」

オリンスはベリル号から降り、斧を手に取り、魔獣たちを斬った。

牙犬型魔獣たち(断末魔)「グ…ゲバ…」

オリンス「ハァ…ハァ…」

 「シェルージェちゃんともう一度会うんだ…ここで負けるわけには…」


オリンスの様子を見ていた千巌坊は、

千巌坊(心の中で)「(それでいい、オリンス…)」

 「(少しずつでいいから立ち直っていくのだ…)」


ナハグニや鵺洸丸たちも戦い、


女性兵士「お侍様の実力、拝見させていただきます」

ナハグニ「女子おなごがそばにいてくれればやる気も10万倍でござる!」

 「うちなー侍の強さ、しかと見届けよ!」

爪犬型の魔獣「ギガーッ!」

ナハグニ「女子からパワーをもらった拙者の敵ではござらん!」

ナハグニは走り出し、そして跳び上がって、魔獣たちを次々と斬った。

爪犬型の魔獣(断末魔)「ズ…ベベ…」

ナハグニ「これぞ、グスク刀・中城の太刀!」

女性兵士「さすがですわ。あれだけの魔獣をあっさり倒してしまうなんて」


鵺洸丸「ハッ!」

爪犬型魔獣たち(断末魔)「グガ…アガ…」

鵺洸丸は鳥形の手裏剣「メグロの手裏剣」を投げ、魔獣たちを倒した。

しかし、

爪犬型魔獣たち「グジーッ!」

鵺洸丸「次はこの「オガサワラオオコウモリの鎖鎌」を使いまする…」

 「ワトニカの天然記念物、オガサワラオオコウモリの姿を目に焼き付けるがよい…」

鵺洸丸は鎖鎌を勢いよく振り回し、魔獣たちを次々と斬った。


頭犬型魔獣たち「ギガッ!ブギー!」

犬に似た巨大な頭に足が生えた一頭身の魔獣を相手に沖津灘は、

沖津灘「そのバカでかか顔に突っ張りば食らわしちゃるたい!」

 「カットグラス・二十連突っ張り!」

沖津灘の腕が淡い緑色に光った。

沖津灘「ハァァァッ!」

頭犬型魔獣の一頭「グベッ!?」

魔獣たちは沖津灘の連続突っ張りを食らい、カットされたグラス器の破片のように体が粉々に砕け散った。


頭犬型魔獣たち「ギゴゴッガ!」

タオツェイ「沖津灘だけでなく、俺の相手もしてもらうぞ」

 「紅王蘭流こうおうらんりゅう鳥雀小心連撃ちょうじゃくしょうしんれんげき

 (怪鳥音)「フォォォォッ!」

軽めの拳や蹴り技の連撃により、魔獣たちは倒れた。


連頭犬型魔獣「ゲゲンッ!」

犬に似た生きた頭が何体も数珠のように繋がった大型の魔獣を相手に銀迩郎は、

銀迩郎「変わった姿ねぇ、ワンちゃんみたいな頭が何個も繋がって、それぞれの頭が生きているなんて」

連頭犬型魔獣「ゲオン!ガオン!」

銀迩郎「まあいいわ、あなたに舞踊をお見せしちゃうんだからあ」

銀迩郎は愛用する「島那岐しまなぎの扇」を手に持ち、

銀迩郎「島那岐流・湯泉津ゆのつの舞」

湯泉津の舞により扇から熱いお湯が噴き出し、お湯を浴びた魔獣たちは倒れた。


クレードたちの戦いにより渓谷の魔獣たちは全滅した。

そして、部隊長より、

部隊長「見事だ。さすがは国王に認められし戦士たちだ」

 

部隊長「メルドーラ首相はアイルベニス市(※8)のドゥカーレット宮殿(※8)にいらっしゃる」

 「ぜひとも首相の力になってくれ」


一方ナハグニは、

ナハグニ「どうでござるか、拙者らと旅をしてみては?」

女性兵士「実力はよく分かりましたが、それとこれとは…」

女性兵士は遠慮した。


ナハグニは女性兵士に旅を拒まれ、気を落とすが、

銀迩郎「ナハグニちゃん、あたしがついてるんだから、そんなに落ち込んじゃ嫌よぉ」

ナハグニ「喧しいわ!お主は引っ込んどれ!」


騎士団の部隊と別れ、この日クレードたちはヴァルカモニカ村で一泊した。

女形、銀迩郎の加入。

少しずつだが、立ち直っていけるかもしれないオリンス。

次回へ続く。


☆※1…町の名前の由来は、イタリアの世界遺産「パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂」(文化遺産 2015年登録)より

☆※2…山の名前の由来は、イタリアの世界遺産「エトナ山」(自然遺産 2013年登録)より

☆※3…村の名前の由来は、イタリアの世界遺産「チェルヴェーテリとタルクイーニアのエトルリア墓地遺跡群」(文化遺産 2004年登録)より

※4…アイルクリート共和国騎士団員の紋章はそれぞれ、正団員には「軍神マルス」が、正団員見習いにはマルスの聖鳥である「啄木鳥」が、準団員には狩猟や月の女神「ディアナ」が、臨時団員もしくは騎士団協力者には商業などの神「メルクリウス」が描かれている。

※5…元ネタは博多弁。『ばってん』は「しかし、だけど」などの意味。

☆※6…村の名前の由来は、イタリアの世界遺産「ヴァルカモニカの岩絵群」(文化遺産 1979年登録)より

※7…島の名前の由来は、スペインの世界遺産「イビサ島の生物多様性と文化」(複合遺産 1999年登録)より

※8…市の名前の由来は、イタリアの世界遺産「ヴェネツィアとその潟」(文化遺産 1987年登録)があるヴェネツィアの別名「ベニス」、宮殿の名前の由来は同ヴェネツィアの「ドゥカーレ宮殿」より

(☆:物語初登場の世界遺産)

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