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ヴィレッジ・パディー
「アニキー!やべぇーよ!」
すると、グチさんがお店に入ってきた
「おい、グチ仕事はどうしたんだよ。今勤務中だろ?」
「それどころじゃないよ。アニキ隠れて!アニキが指名手配されてる。」
「えっ?」
僕は意味がわからなかった。
「ちょっと落ち着け!グチ!話を聞かせてもらおう。」
そして、グチさんの話が始まる。
「昼休みが明けていつも通り仕事を始めたんだよ。すると、いきなりお偉いさんが入ってきて、『ダイチという冒険者を探している。見かけたら連絡しろ!』って言ってきたんだよ。俺は、その名前を聞いてびっくりしたんだけど、人相書きをみて、アニキとよく似ていてさ…」
「それは厄介だな。『ヴィレッジ・パディー』に目を付けられたらどこまでも追いかけられるぞ。」
「その、『ヴィレッジ・パディー』ってのは何ですか?」
「さっき言ってた少年の会社だ。グチもそこで働いている。この町は、『ヴィレッジ・パディー』で経済が成り立っている。そして、この町をこんな風にさせたのもその会社だ。誰も歯向かうことはできない。」
「俺、アニキを匿う為に会社を早退してきたんだぜ。アニキ!俺の家に来てくれ。絶対に護るから。」
凄く胸熱な言葉なんだけど、怖いおっさんに言われるとなんだか嬉しくない。
そして、そのままグチさんに連れられてグチさんの家にお邪魔した。




