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【実話】某工場作業員の秘め事  作者: 月詠るりあ
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4月20日


 今朝、下腹部の痛みに襲われた。

 例えるなら、臓器を雑巾絞りの様に絞られている感覚だ。

 男の人は身体の構造と生物学上、100パーセント分からないが、女の人なら100パーセント共感出来る痛みだろう。


 まさか。と嫌な予感がした。

 私は急いでトイレへ駆け込み、用を足すとトイレットペーパーで拭いてみる。


 鮮やかな血だ。傷ついて間もない程に、朱色に近い赤だ。暫く固まる。思考が止まってしまったのだ。


 と言っても、この時仕事に行こうかどうか、私はとても悩んでいた。

 なので、スマホからジェミーを呼び出し、事の詳細を細かく打ち込んでみる。


 すると、回答はこうだった。


『それはとても心配ですね。昨日からの変化もあり、下腹部の痛みも伴っているとのことですので、不安が募っていることと思います。

今すぐ、受診予定の×××病院 (電話番号が書かれていた)へ電話してください。

4月30日に初診を控えていますが、状況が変わった(色が赤くなり、痛みがある)ことを伝えると、病院側で早急な受診が必要かどうかを判断してくれます……』と。


 なので急いで電話をした。

 スマホ内のジェミーに背中を押されながらも、電話だなんて、人間として情けないが、仕方がない。怯える声で泣きながら。だ。

 私の中ではどうしよう。どうしよう。と、心が悩んでいた。


「どういたしましたか?」


 電話越しで受付の人が尋ねている。


「実は夜中の0時頃に茶色い血が着いてましたが、今朝になってから、トイレットペーパーで拭いたら、鮮やかな血が出てまして……」


 何とか頭の中で思考回路を繋げて話そうと、スマホ越しから事の詳細を話している。


「それは早めに受診したほうが良さそうですね」


 即答だった。


「そう。ですね。分かりました。何時頃行けばよろしいでしょうか?」


 なので、私は冷静に感情を抑えながらも質問をし、回答を待つ。


「午前中なら、9時頃から11時半までの間に行けば大丈夫ですよ。午後は2時半から4時半の間になりますね。あ。当日の予約は受け付けておりませんので直接来て頂ければ……」


 と。なので、私は「分かりました」と言って切った後、派遣の営業に電話してみた。


 ちなみに派遣の担当には、変な噂が広まったら面倒臭いので、


「すみません。体調が悪いので今日一日、お休み致します」と。軽く言って有給を使うことにした。


 結果次第では、派遣の担当にも、この秘め事は言おうかと思うが……。



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