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高校以来小説を読まなかった理系が、小説を作るために作った分析日記  作者: 相馬ゆう
7, 読者の存在が物語に与える影響(分析85/物語15%)
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42話 私の好きな作品~少女漫画の余白~

今日は、私のメイン作品の『ゲームチェンジャー』の連動企画です。

これまで、名作文学やコメディ、などこのコラムも、メイン作品をどう書いていくかっていう動機で始まりました。

私の好きな作品紹介はじめます。

みなさま。

答えって、ある方が面白いですか?


ああだこうだと、結論が出ない議論って、意外に面白い。

私は高校時代、ミルクティーは「午後の紅茶」と「紅茶花伝」どっちが美味しいかで、数時間議論したことがあります。


相馬ゆうです。


まず、私の学生時代の体験から。

男友達の「振られた話」の相談を、何度か聞いたことがあります。


「なんでだろう……」


気持ちは分かる。でも、結論なんてねーよ、と思ってしまう。


最近は「蛙化」という言葉も流行語になりましたね。

でも理由なんて、大してない。


人の心は、余白だらけなんです。


***********


今回は『ゲームチェンジャー』の連動企画。

女心の「余白」を描いた作品たちの話です。


古い作品は、母親の本棚から見つけたもの。

でも、私のバイブルでもあります。


そしてこれは、『ゲームチェンジャー』今回の短編テーマとも、はっきりリンクしています。


***********


① ジョージ朝倉『溺れるナイフ』


小松菜奈・菅田将暉主演で話題になりましたね。

(このあと二人が結婚するなんて、当時は想像もしませんでした)


まず、論理的に考えると意味が分からない。

大切にしてくれる友達より、菅田将暉を選ぶ論理。

友達との関係性も、衝撃的な事件も、かなり一見『雑』に描かれている。


でも、これは悪口じゃありません。


あくまで「主人公の女の子の内面」を描いていると考えると、全部成立する。


筋の通った時系列は関係ない。

重視されているのは、その瞬間の「今ここにある感情」。


つながりじゃなく、余白。


これが、すごい。


ジョージ朝倉さんの世界観は一貫しています。


・『恋文日和』——余白だけで殴ってくるショートショート集

・『ピース オブ ケイク』——多部未華子主演。感情が流されていく物語


ジョージ朝倉作品の主人公は、現実世界に対して「無」に近い。

悪く言えば流されるまま。


でも、それこそが余白を最大化させる。


実際、皆さんそんなに論理的に行動してますか?


***********


② 南Q太『さよならみどりちゃん』


なんとなく人を好きになり、なんとなく終わる。

論理はほぼない。テーマと余白だけ。


それを映画として再解釈した作品も素敵でした。

テーマソングは荒井由実『14番目の月』。


満月より、満たされない14番目の月が一番好き——

この歌詞自体が、この作品の説明になっている。


理由がなくても、終わる。

それが現実。

そして、女子は振り返らない。


***********


③ 魚喃キリコ『ストロベリーショートケイクス』


これも映画化された女性群像劇。

登場人物一人ひとりの悩みは小さい。


でも、その振ればの対比が刺さる。


説明はほとんどされない。

余白は、読者側で勝手に育つ。


女性の群像劇って、実はかなり少ない。


どちらかというと私の短編集も視点は女子。


***********


④ 久保ミツロウ『モテキ』


私はドラマから入りました。


論理で考える男子と、気まぐれで動く女子。

そのズレが、構造として可視化されている。


ドラマ版・映画版は、日本版『(500)日のサマー』を意識しているように感じます。

同じ出来事を、男女それぞれの心の構造で描く物語。


(異論は認めます)


ここで一言。


男どもよ。

幸せの神様は「前髪しかついていない」んだぜ!


***********


結論です。


人はどうしても、因果関係で説明しようとする。

でも、因果が最初からきれいにつながっていることなんて、ほとんどない。


私がやっている統計の世界では、

因果は「あと(結果)から再構成される」ことの方が圧倒的に多い。


だから私は、

感覚=ノイズだとは思っていません。


感覚こそ、現実に最も近いデータだと思っています。


女心の余白も同じ。

答えがないからこそ、リアル。


***********


こういった余白を、『ゲームチェンジャー』二部のキーパーソンになる予定の「桐谷」の学生・新入社員時代のエピソードで、必死に描いています。


長編キャラを立体的にするために、群像劇やショートエピソードを挟むのは、正直ズルいかもしれない。

物語の推進力を止めるノイズにもなり得る。


でも今は、自分の表現の幅を広げたい!

だから、もがいて、実験している。


トライ&エラーです。


エラーばかりになっていないか警戒している、相馬ゆうでした。


次回は、ネット時代の作品の新しい可能性を感じた

『推しの子』の「風呂敷の広げ方」について、少し物議を醸しそうな角度で考察します。

学生時代の友人相談の話はリアルです。

この場合『説明する』ことより『気づきもらう』という高度なこと・・・

いやいや、こうやって人格って形成されるんですね。


皆さんは、好きな作品ありますか?

いろいろコメントで教えて下さい。

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