41話 伏線ミステリーの一番のミステリーとは『薬屋のひとりごと』
トリックスターって言葉人生で初めて言語化しました。
連載してると普段使わない言葉使ってしまいますね。
それでは大好きな作品『薬屋のひとりごと』です。
私の年末年始の体験です。
・私はエッセイが単体で終わる作品がほとんどであること
・趣味をゆっくり続けている人が多いこと
・それにジャンルのパイがきわめて少ないこと
全部分かっています。
でもここ最近、トップページの一番下・週間ランキングで「連載中推理1位:薬屋のひとりごと」。
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【エッセイ部門】
連載中1位:私のエッセイ
その差なんてよくわかっている。
でも、上にいることより——あこがれの作品と一緒に表示されているのが嬉しい。
それが嬉しくて、にやけてしまいました。
そして、いつも応援してくれている皆さまに感謝です。
もちろん、全然意味が違うんだけどね……。
今回は大好きな「薬屋のひとりごと」の伏線の力と構成の話をしてみます。
せっかく「なろう」登録したので原作を読んでみようかな。
でも、アニメから入ったので三期まで待った方が(特にミステリーモノなので)いいのかなと迷ってしまいます。
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とあることから宮廷の後宮に務めることになった猫猫。
後宮で巻き起こる様々な事件が一つに収束したとき、見えてくる事実とは。
また、後宮の宦官・壬氏様との恋の行方は。
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ミステリーなので、あまりネタバレはできないのですが、様々な事件が、“大きな出来事”の伏線として絡め取られていく。
また、アニメ「二部」においてもアニメ「一部」の事件がちゃんと伏線になっている。
これに、アニメ視聴者は溜飲が下がります。
この構成力、すごい。
どの段階で、この構成を作者様は考えていたのか……。
書き手になると、これが最大のミステリーと感じ始めるのです!
だって、最初に張った伏線を回収しきれない作品はたくさんある。
でも、書き手になって、
意外に“気まぐれで置いたテーマ”が、あとで伏線として育つ瞬間があるからです。
実際、原作を元にした「アニメ」と「ドラマ」で、全然別の構成になってる作品がある。
その作品を考察すると、「伏線って、いつから考えていたの?」説が、実在するかも……と具体的になってくる。
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ここから先は『薬屋のひとりごと』とは別の話。
伏線は“新たに再設計できる”という話を深めましょう。
構成で、伏線の“意味”がいい意味で変わってしまう作品って、『池袋ウエストゲートパーク(IWGP)』だと思います。
私はこの作品のアニメとドラマを(たしか)Netflixで見たのですが、全然違う物語なんですね。
①原作を元にした「アニメ」は、基本的に“一つの大きな抗争”と“一話完結のハードボイルドミステリー”を収束させていく構造。
②ドラマは、原作の構造をさらに上書きし、原作では一つの物語だった事件をメインラインにのせ、原作の大きな抗争と一話完結のミステリーを収束させる構造。
つまり、作者と脚本家(宮藤官九郎)で、一つの物語を別解釈しているんです。
どちらが面白いかなんて野暮。どちらも面白い!
まさに伏線を“ドラマ化の際、構成で後付け”してるんです。
もしかして結構あとから、「あの話、使えるな……」というアドリブって“作家あるある”なのかと、邪推してしまいます。
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伏線を“再解釈”する話の延長で、もうひとつだけ。
物語って構成だけでなく、演者の解釈でも“意味”が変わるんですよね。
この猫猫の声優さん、まどか☆マギカのまどかと同じ声優さんなんですね。声優さんの表現力の違いってすごい。猫猫ってこんな感じなんだと、違和感なく演じられてます。
『池袋ウエストゲートパーク』は逆。
作中のトリックスター「キング」のキャラが全然違う。
原作のイメージを継承するアニメ版の声優さんは“原作寄り”。
でも窪塚洋介の「キング」は“再解釈”として別物の説得力がある。
完全に別競技なんです。(今ならドラマ版は、原作改変とかで炎上する案件ですよね。)
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伏線は後付けできるかもしれない。
さらに言えば、伏線だけじゃなく物語自体が、構成や演者の解釈で“別物”として立ち上がることすらある。
これは作家の能力により不確実な要素。
再現性は取れません。
だからこそ長編って読み応えあるのかもしれません。
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今回は、『薬屋のひとりごと』と『池袋ウエストゲートパーク』の例で、いろいろ考察しました。
私の作品も、気づかれていない伏線が張り巡らされているかもしれませんよ。
誰からも気づかれないかもしれませんが……。
と、見栄を張る相馬ゆうでした。
次回、私の好きな少女漫画の話を軽く。『ゲームチェンジャー』にもヒントをくれた作品です。
そしてその次は、ネット時代の新しい可能性を示した『推しの子』について語ります。
皆さんは、『薬屋のひとりごと』どこまで作者は伏線考えて設計したと思いますか?コメントで仮説教えて下さいね。
あと、書いた後気になって調べたんですが、Google先生によると、作者はインタビューで、ストーリーは凄い柔軟に考えている。壬氏は初め殺すつもりだったという衝撃発言見つけました。
これ、作者のテレじゃなく本当なら、読者の力がストーリーまで変えるってことですよね!
スゴい。
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