27話 理系の理屈だけでコメディーをつくれ!後編
今、自分を磨くために、作風を広げる目的でコメディーのショートエピソードでチャレンジしています。
本日夜投稿予定です。めちゃくちゃ緊張です!
12月、なろうで小説を始めました。新人作家のチラシの裏です。
小説は未経験のまま、構造から入ってみた記録です。
正月3日もとう半分こえました。
ずっと真夜中でいいのに。。夜にはこの『コラム』の答え合わせもでます。
相馬ゆうです。
中編では、「コメディーは3つの階層に分けられる」という与太話をしました。
① 本能的・生理的な笑い(プリミティブ=原始的)
② 知的・認識的な笑い(論理とパターン)
③ 社会的・感情的な笑い(関係性と文脈)
枠はできました
あとは要素に分解して、使える形にするだけです。
では後編。ここから「分解(考察)」に入ります。
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① 本能的・生理的な笑い(プリミティブ=原始的)
私が見つけられた要素は2つです。
1)下ネタ・タブー
性や排泄など、生物として根源的な欲求。
または社会的に「隠すべき」とされるものを、あえて露出することで生まれる背徳感と解放感です。
(※「下ネタ」以外にも、差別を含むタブー笑いが存在しますが、扱いは難しいのでここでは深入りしません)
2)緊張と緩和
恐怖やストレスで張り詰めた神経が、安心や事態の解決で一気に緩むときに出る笑いです。
『ホラー的な緊張』とか『監獄の看守と囚人』とか、笑いとして放出するイメージです。
(「緊張と緩和」は、お笑いの現場でもよく言われますよね。吉本の養成所の先生も使ってたという話を聞いたことがあります。)
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② 知的・認識的な笑い(論理とパターン)
脳って、五感で得た情報をパターンで処理しているらしいです。
刺激がバグると「予測が崩れる」→笑いが出る。
私は、ここに4つの要素があると整理しました。
1)ギャップ・裏切り
「強面なのに小心者」みたいな、予測と結果の落差で生まれる驚きです。
例えるなら、ドラえもんの「きれいなジャイアン」みたいなやつです。
2)反復と崩し(天丼)
同じパターンを繰り返して「来るぞ」と期待させ、
その通りにして気持ちよくする(=天丼)。
あるいは、タイミングや内容をズラして崩す笑いです。
(例:昔の「3のつくときだけバカになります」系のネタ、あの気持ちよさ・リズムネタ)
あと、コメディーではないですが、ヒップホップのフリースタイルが韻で気持ちいいのも、広い意味で“パターン快楽”に近い気がします。たぶん。
3)解釈の不一致(誤解)
言葉の多義性や状況認識のズレを使って、会話が噛み合わないまま進む滑稽さです。
論理パズルっぽい快感があります。
例として有名なのが、
落語の「ぶぶ漬けでもどうどす?」(=京都の建前の誘い文句)
みたいなやつですね。
(※“お茶漬けをすすめられたら帰れ”という、コミュニケーションのズレを真に受ける人との対比笑う定番ネタです)
4)不条理
因果関係や文脈を無視して、脳の処理を止めるタイプの笑いです。
ナンセンスギャグですね。
(回転寿司を叩いて潰していく系のコントとか、私は見たことがあります。あれは脳が追いつかないやつです)
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③ 社会的・感情的な笑い(関係性と文脈)
ここは、社会性が前提になる笑いです。
私は3つに分けました。
1)シャーデンフロイデ(優越感や、いわゆる“メシウマ”)
かっこよく言うとシャーデンフロイデ。
ネットっぽく言うと「メシウマ」。
他者の失敗や愚かさ、自虐などを“自分は当事者じゃない位置”から眺める。
「自分は安全だ」と感じる安心感・優越感から笑いが出ます。
2)共感
日常の些細な感情や経験を言語化して、
「自分だけじゃなかった」
と承認される快楽です。
群れで生きる人間には、必要な快楽なのかもしれませんね。
3)攻撃性・風刺
権威や規範、特定の対象を皮肉ったり攻撃したりして、
抑圧されていた不満のガス抜きをする笑いです。
たとえば、
・マウント合戦、格付け
・ブラックジョーク
みたいな方向です。
キッチュ(俗悪で、わざと“下品”に寄せる笑い)も、ここに近い気がします。
・「なろう」でいう『ざまぁ』は、シャーデンフロイデ(メシウマ)・共感・攻撃(風刺)の要素をまとめて載せやすい。
……そりゃ流行るわけです。
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●まとめ
もちろん、コメディーは本当はもっと深いと思います。
でも、今の私が言語化できるのはこれくらいです。
(もともと根暗なので、現実でウケた経験が少なすぎるんです。はい・滑舌も悪いし。。)
ただ――
本日夜から始まる『ゲームチェンジャー』の新年回では、
この「理屈」を使って、コメディー短編を3日連続でやります。
現実でジョークが言えない人間が、理屈だけでコメディーを書けるのか?
という、壮大な『人体実験』です。
全部詰め込むのは難しいですが、
「多くを詰め込む」ことで、短編として成立するかを試します。
そして、このコラムを読んだ人は、本編だけでは味わえない追加要素が乗ります。
④ “舞台裏”で笑う(メタ構造の笑い)
(=客観的に「構造」を見て笑う、という楽しみ方です)
「下手くそで、理屈倒れだな」とメシウマにならないクオリティになればいいな……
と心配している相馬ゆうでした。
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次回以降このコラムでは、
『ゲームチェンジャー』本編でも扱っている
「ストーリーラインがシンクロするエモさ」について、
私の大好きな『葬送のフリーレン』や『ゴールデンカムイ』、映画などを例に書いていこうと思います。
いや〜、いつリアル人間に「明けましておめでとう」って言えるんでしょうかね。
相馬ゆうでした。
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