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らいおん003

 真帆は、いつもはいるはずのあの先輩の姿を、恋しく想うように、何もない空間を見つめる。それは帰り際のほんの一瞬のことで、何でもないと言えば何でもないようなことだった。

 

 ずっとあの先輩が部活に来なければ、いつかは真帆もあの先輩のことを忘れるのだろうか。


 しかし、あの先輩は休む頻度と同じくらいの頻度で部活に参加してくるのだ。中途半端な幽霊部員である。生活パターンが読めない謎の先輩である。

「なんで俺が玉ねぎを切らなきゃいけないんだよ!!」

 あの先輩改めシェフィールドは、不平を漏らしながらも怒涛の勢いで玉ねぎを刻んでいる。ゴーグルまで装着して準備万端だ。

「なんで俺が生肉なんて触らなきゃいけないんだよ!!」

 抗議めいたことを言いながら、ビニール手袋を装着して一生懸命に生肉に下味を沁み込ませている。シェフィールドはいつだって台詞と行動が一致していない。沫几はその隣に立って柔和な笑みをたたえている。幸せというテーマで描かれた絵画のような光景だった。

「……」

「ま、倉田さん?」

 らいおんは

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