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7/7

最終話 世界が改変されました。


【パターン7】(さらに向こうへ!)


 月が降って来るような夜。

 家に戻る、帰り道の途中で。

 夜空をクジラが泳いでいた。


 が。


 今は切り分けられて刺身になり。

 すでに我が家の食卓の上で。

 ネタになっている。


「「「「待て待て待て待てッ!?!?!?」」」」


 何も聞こえないッ!


 空を泳いでいたクジラは切り身になり。

 特性のつけ汁に浸してある。

 それをとりだした。


 醤油にみりんと酒、ハチミツとごま油。

 それらを混ぜたつけ汁から漬かった切り身を取り出す。


 ほっかほかに、炊き立げたのご飯に。

 酢、塩、砂糖を合わせて作った酢飯。

 綺麗にどんぶりによそう。


 その上から刻んだ海苔と紫蘇(大葉)をぱらぱらと均等に乗せていく、そして丁寧にトロットロになったクジラ肉を並べていく。また、少量の海苔と大葉をちらし。

 今度は白ごまを散らす。


 しろくツヤッとしたご飯に。

 緑と黒のコントラストが。

 ふわりと落ちた。


「「「「飯テロオチはやめとけって!?!?」」」」


 知りませんッ!


 このクジラがすべての原因だ。

 オチが変えられないならコイツを……。

 〝オーバーライド〟(食べれば)いい。

 悪いやつめ食べてやる※責任転換


 その上に宝石のように光るクジラ肉という切り身。

 実に見事だ。仕上げに入る。


 そこに刷ってあった自然薯、トロロにつけ汁を流し込む。

 深い茶色になるまで少量のわさびを入れつつかきまぜる。

 本わさびを使うのがミソだ(わさびだけど)


 どんぶりの中にそれを慎重に回し入れて。

 更に、その上から薬味をちらす。


 白米、海苔、大葉、切り身。


 白と緑と黒にトロロ醤油が落ちて。

 上に乗る薬味が食欲をそそる。


 出汁汁も用意してあるから。

 とろろの代わりにコレを入れれば。

 アッツアツの出汁茶漬けにもなる。

 よし改変完了。


 完成だ。


「「「「完全に料理創作系になってる!?!?」」」」


 もっと書きたい!

 自由に書かせろっ!

 まだ終わらんよッ!


 せっかく酢飯も余ったネタもある。


 今度は刺身用に切り分けられたクジラに。

 包丁で、斜めに左右に切り込みを刻む。

 細かく、ひっかくように包丁で線を入れる。


 その作業が終わると酢飯、わさび。

 さっきのネタ、大葉はどうしようか?

 まぁなくてもいいだろう。なにしろクジラ。

 ネタは大量にある(色んな意味で)


 右手で酢飯を握りシャリ玉を作って左手には切り身。

 ネタに乗せてから親指で押すように親指で底を作る。

 この時、ネタを指で包みシャリが縦に伸ばすのがコツだ。


 そのままコロン、と酢飯とネタを返す。

 手の中でサッと転がして二本の指と手でまた握る。

 小手で返すように握るから



──小手返し寿司と言われている。



「「「「もう止まれってお


 うるさいっ!

 ここからだッ!


 今度は方向を逆にして、ネタでシャリを包むように形を整えて形成。

 本格江戸前、小手返し寿司。正直覚えてしまえばオニギリと変わらない。

 下ごしらえが大変だし、よく変な形になるけど。


 これを毎日同じクオリティで出せる

 お店の板前さんには頭が上がらない。


 それを皿に順番に並べていく。

 順番に改変していく。

 ネタとして。



──完成だッ!



「「「「今日一番筆乗ってんじゃねぇか!!!!」」」」


 こうしてクジラはおいしく創作作品と創作料理として。

 美味しい美味しいネタとなったとさ。


「「「「うまい事言ったつもりかお前!!!!」」」」


 ああおいしかった。

 美味しいのはこれからだけど。

 さぁ食事の時間だっ!




 おしまいっっっ!!!


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