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友人
『お嬢様がそんな事するわけないのに!』
そう言って頬を膨らませる彼女はリチェリー。彼女は元我が家自慢のメイド長である。
「信じてくれるだけで充分嬉しいわ。こうして着いてきてくれていることも。でも、殿下からの誘いを断ってよかったの?」
そう言うとますます機嫌を悪くしてしまった様で、
『あんな奴の頼み事なんて断るのが当たり前です!』
「そんな事王国の人に聞かれたらどうなるか……あと、私の事はもう呼び捨てで構わないわ。私はもう令嬢ではないもの。」
『ですが……』
「今の貴女と私はもう主人とメイドではなく、友人なのですから。」
『…………』
機嫌を悪くしてまったかしら。
『友人……』
「御免なさい…嫌だったかしら…」
『いえ!全然!寧ろ嬉しいです!』
本当にいい子だわ。…………私には勿体無いくらい。
『じゃあこれからはアリアって呼ぶね!』
笑顔が眩しいわね。太陽の光をそのまま見ているみたい。
『____あ!アリア!着いたよ!』
あそこが未開拓の地……
「……荒野ですわね。」
『……荒野だね。』




