悪役令嬢、断罪
『エレフラット・アリア!隣国第三王女マリア・ローズ毒殺未遂で、死刑に処す!』
____私、何もしておりませんのよ?
………あれは確か、エレンリーゼ学園で起きた出来事でしたわ。
『きゃっ!』
マリア様が階段から落ちたのです。
『大丈夫ですか!?』
周りの者達は、急いで駆けつけましたわ。
その後、私はマリア様のお見舞いに行ったのですけれど………
マリア様は、大衆が見ている場でこう言ったのです。
『わ、わたしっ、アリア様に突き飛ばされてっ!』
「はぃ?」
思わず声が裏返ってしまいましたわ。
まあ、皆様はお嬢様の味方をしようとして、
『そ、そうだ!アリア嬢がマリアお嬢様を突き飛ばしていたのを見たぞ!』
とか、
『そうですわ!立場をわきまえてくださいまし!』
などと、同調の声をあげていましたわ。
「ですから、私は何もしていませんわ!」
『わたしはアリア様に確かに突き飛ばされたんです!アリア様…!何故そんなことを……』
____迫真の演技なのか本当にそうだと思っているのか……どちらにせよ迷惑なことですわね。
『エレフラット・アリア!だがお前の死刑は決まっている!……が、第二王子様が御慈悲で死刑は免れた。』
____“元”婚約者ですものね。
「領地はもう没収されているのですけれど、どうすれば良いんですの?」
『…………お前には新しく未開拓の地を授けることになっている。』
____未開拓の地、魔物や魔獣がとても沢山いる土地と聞いていますわ。
それこそ、上級ランク冒険者パーティーの経験値稼ぎに持って来いな場所。
もはや死刑よりも重い刑罰ですわ。
「あのような場所をどうして私に?」
『…マリア様のご判断だ。』
____本当に、あの方は最低なことをなさいますわ。




