人物紹介:エドワードとエヴァ(~12歳)
・エドワード
一般的な農家の息子。長男。
頭が良く、親の言う事を聞き、真面目で努力家、優しい性格。どの親も羨むような子供だった。
6歳になる頃には既にどの大人達からも認められる「神童」と呼ばれていた。
生まれ育った"オルティア村"は小さな村ではあったが、豊穣な土地を持ち領主も善政を敷いていたため、他の村の子供と比べると、畑の手伝いもそこそこに自由な時間を得る事ができた。
だがエドワードは友達との遊びよりも体を鍛え、剣の鍛錬をする事を優先する事も多かった。
不思議と心の内から無力なままでいる事への恐怖心が湧いてくるのだ。
両親は決して良い親とは言えず、エドワードを「自慢の息子」とは言うものの、それは誇りに思うというより文字通り自慢し、ただ他の家に対して優越感に浸りたいだけのような人物であった。
実際にエドワードを親が「育てた」というより、エドワードはその自身の才能で「育った」に近い。
エドワードもそれを感じてはいたが、それでも親を嫌ってはいなかったし、感謝もしていた。
エヴァの世話を押し付けられていたため1人で落ち着く時間は少なかったが、純粋に自分を慕ってくれる妹というのはまだこの時は可愛いものであった。
12歳にもなると、欠かさず続けていた鍛錬の効果も大きく他の同年代の男子とは体の強さが別格になっていた。
運動神経や力の強さなどは子供の女子から見れば最大の魅力を感じる部分である。しかも優しい。
同年代の女子達の大半はエドワードを好いていた。
だが隣には常にエヴァがいる。
エヴァは友達がいない(作ろうとしない)ため常にエドワードと一緒に行動していた。
正直なところ、この頃にはエドワードも内心ではうんざりする気持ちはあったが、その性格ゆえに最後には折れてエヴァを受け入れてしまう。
だがそれが原因で、よく話しかけてくれていた女子も、そして男の友達も減っていくことになる。
「俺とエヴァはこのままで良いのだろうか……」
※エドワードには実は異世界から来た別の人間の魂が入り込んでいる。
それは非常に弱い魂であり、技術どころか記憶も継承される事はなかった。
エドワードも生涯それを自覚するどころか、違和感を持つ事も無かったほどである。
しかし、それは性格や考え方に影響を及ぼしている。
その魂の持ち主は生前、「もっと学生時代に勉強をしておけば良かった」という後悔や、「人との絆を大切にし、優しくしていればこんな孤独にはならなかったかもしれない」と劣等感や後悔のようなものが燻っていた。
それは人生を良くするための導きだけではなく、むしろ強烈な呪いとなってしまった。
特に、もはや強迫観念に近い「人に優しくしなければならない」考え方はトラブルの種となった。
人生に与えた最も大きな影響は間違いなく「エヴァは"自分の"実の妹である」という意識がほんの僅か、緩んでしまった事だろう。
他の魂から見ればエヴァは妹ではなく他人である。
エドワード本人は自覚の無い、あずかり知らぬところで倫理観が外されていた。
17歳のある時、ついに強引に迫ってきたエヴァを最後の最後まで拒絶する事ができなかった。
・エヴァ
子供の頃は非常に気性が荒く、わがままであった。
兄の出来が良すぎるというのもあり「どうして兄のようにできないのか」と両親は強いストレスと疲労を感じてしまうようになる。
またエヴァも優しくわがままを受け入れてくれる兄と違い、自分に怒ってばかりの両親を嫌い、反抗心によってますます言う事を聞かなくなっていく。
手に負えないと判断した両親は、エヴァの世話をほぼ全てエドワードに丸投げした。
そのためエヴァは自分の世話をしていくれる兄を強く慕い、常に一緒に行動し、そして兄はその性格ゆえに受け入れていた。
兄の真似をして剣の鍛錬もしてみたが才能はあまりなさそうであった。
エヴァのこの性格難は、友達が出来てはすぐ仲違いを繰り返す事になる。
しかしエヴァ本人は、そもそも友達を作るより兄と一緒にいられればそれで良く、深く気にしていなかった。
この激しい気性が影響しているのかわからないが9歳で火の魔法の才能がある事が発覚。
剣の才能は無かったが、魔法があれば兄と一緒に戦う事ができると大喜びした。
兄と一緒にいる時間を増やすというモチベーションで、物事にすぐ飽きてしまうエヴァにしては珍しく魔法の鍛錬は真面目に続く事になる。
11歳、この頃になるとエヴァからすると兄が唯一頼れる家族であり、友達になってしまっていた。
オルティア村は裕福な村であり、村人にも心の余裕があったため優しい人が比較的多いため、友達がいないエヴァを同情し、またエドワードの気を引きたいという下心もあり話しかけようとする人も多かった。
エヴァはそれを兄を奪おうとする、そうでなくても兄と一緒にいる時間を奪おうとしていると判断し、近づく女子に攻撃的になりそれがまた孤立を深める悪循環に陥っている。
更にそれはエスカレートしていく。
自分には友達はいないが、兄とその友人達に混じって一緒に遊ぶ事はまだあった。
しかし、だんだんと兄と二人きりの時間を邪魔する男友達にも怒りを向けるようになる。
魔法の鍛錬を続けているエヴァは、本来は才能の集まらない小さな村の同年代の子供からすれば十分すぎる恐怖であった。
そしてそれは、エヴァからすれば幸運にも、孤立すればするほど「エヴァは俺が世話しなければならない」と脅迫観念じみた感情をエドワードが持つようになる。
自覚の無いまま共依存の関係になってしまっていた。
12歳、そんな事を繰り返していては、エヴァを受け入れてくれるのはもはやただ一人、エドワードしかいない。
「さ、お兄ちゃん!いつも通り今日も一緒に二人で遊ぼ?こんな日が続くといいね!」
ほんっっっとーーーーにすいません!
始めたばかりなのに思った以上に急に湧いた長期的な仕事量と私用が重なってしまっていて
とてもじゃないけど書ける状況ではなくなっています
プロットはできていますし、あと数話分はできているのですがそこで休止するにはあまりにもキリが悪すぎるので一旦ここまでとします。
まだ始まったばかりで早々に休止は情けなすぎと自覚していますがどうにもならず…
このまま続きを書くか、いっそこの際削除してまた少し練り直して再スタートするかは決めてませんが
3人の作品はいつか必ず最後まで書くつもりでいるのでその時は是非読んでいただければと思います。




