リハビリスタート
ヒロとユイは顔を見合わせた。
「え!?てことは今の俺と一緒ってことですか?」ヒロは食い気味に質問をした。
「状態としては一緒だけど、実はヒロさんよりも悪化していて、今は85パーセントなんですよね。なのでリンクはできますが、あと何回かしたら自分は死にます。」
クロウは少し悲しそうだった。
ヒロとユイは少し引いていた。
「なんでそんな状態で俺のリハビリを手伝うことができるんですか?」体が悪そうなクロウには手伝うことができないだろうと考えストレートに質問をした。
「ははは。確かに見た目はそうかもしれないが、この状態でもBランクの軍人には勝てますよ。私は邪神の力を抑えるどころか、利用し力に変えています。もちろん跳ね返りや副作用が起こることはないです。それをレクチャーしにきました。」
ヒロとユイは驚きまた顔を合わせた。
「はぁー!?嘘でしょ!?そんな人初めて聞いたわよ。」ついユイは大きな声で驚いてしまった。
「ユイ!シーッ!」ヒロが注意した。
「そだよね。私の他にももっといるけど、公式には発表されてないね。そういう人たちはもう軍人じゃないからね。後言い忘れてたけど、大概こういう人は邪神の力を利用できてももう余命は少ない人たちだ。ちなみに私はあと半年かな。とりあえず、多くの軍人を復帰させたいんだ。よろしくね。」
クロウがそういうと手を出し、ヒロは握手をした。
「こちらこそ、俺なんかのために貴重な時間を割いてくれてありがとうございます。」
ヒロは挨拶をした。
「とりあえず、場所を変えようか。」
ヒロ達はクロウに連れられ、病院を出て近くの施設にきた。
「ここがリンク軍人特別リハビリステーションさ。復帰するまでの軍人がいる。まぁ私達が今からいくところには人はいないと思うけどね。」
ヒロとユイは立派な建物に感動しその場所に向かった。
施設内では怪我をした軍人がリハビリをしている姿が見えた。人数もかなりいて100人以上はいた。
「結構人いますね」人の多さに驚き、ヒロが話した。
「そうだね。日々邪神とたたかうなかで怪我はつきものだし、最悪死という現場に行っているんだ。しかもこれだけの人たちじゃないはずさ。みんな地球を取り戻すために必死なんだ。私もそういうときがありましたがね‥。」
そう話しているうちに目指していた場所についた。
「さぁついたぞ。『魔力石ルーム』だ。」
そこには車1台分の大きな石があるだけで、他は何もない部屋だった。
ユイとヒロは何をすればいいかわからなかった。
「あの‥ここは何をする部屋なのですか?」疑問に思ったヒロが質問した。
「石の上に乗って、念を極めるんだ。集中し続け念の力で石を持ち上げる練習だ。」
「そ、そんな!?念で石を持ち上げるなんて無理ですし、やったことがありません。それに念を使えるようになったからってなんの役に立つんですか?」ヒロは少し弱気になっていた。ユイも言葉は出ず、引いていた。
「最初から諦めていたら邪神には勝てないよ。念を極めたら、邪神の侵食を抑えられ、侵食率を下げる効果もある。でも50パーセントを超えてる人はもう手遅れの人だ。今のヒロならできるはず。とりあえず、手本をみせるよ。」
クロウは石の上に軽々乗ると、胡座をかき手を合わせ、念じた。
ゴォぉぉぉぉ!!!
わずか数秒で石が浮かび上がった。
「これが『念』の力さ、念を極めればもちろん戦場でも役に立つはずさ。頑張れ」
クロウは石から降り、ヒロにバトンタッチした。
ヒロは右足を引きずりながら石を登った。
「はぁ‥はぁ‥登るだけでも疲れる。」
ようやく登りきり、クロウがしていたように胡座をかき手を合わせた。
「よし。念だ‥念を考えろ。この石を持ち上げる。そして邪神の侵食を抑える。念だ!念だ!」
念の練習を初めて1時間が経ったが、中々持ち上がらなかった。
「あぁ!!無理ですよ。クロウさん俺は持ち上げられません。」ヒロは弱音を吐き、今すぐ帰りたかった。
「ダメだよ。今日中に持ち上げないと。ほら頑張って。」
クロウは笑いながら明るく応援した。
「クソォ〜全然持ち上がらない。ダメだ。そんなこと考えちゃダメだ。持ち上げる持ち上げる。念だ念だ。浮け!」
それから3時間全然持ち上がる気配はなかった。
ユイは暇で眠たそうな顔をしていた。
「はぁ〜早く持ち上げてよヒロ!!」その時
開始5時間で少し浮かすことに成功した。
「よっしゃー浮いたぞ浮いたぞ!やったー」ヒロはめちゃめちゃ喜んだ。
「なんてことだ。わずか5時間で少しでも浮かすことができたなんて。」クロウは驚きを隠せなかった。
「それじゃ次に行こうか。」
クロウはまた違う部屋に案内した。
ガラガラ!!
「えーと‥ここが最初の関門『念切り』です。」
ユイとヒロの頭は真っ白になった。




