ep.2 死に損ないの世界
子供を助けたが溺死してしまった主人公の湊。船の化け物に襲われる最中に水を操る能力が開花する。化け物を倒し疲れ切った湊のもとに現れた先生を名乗る人物とは…
灰崎「俺は灰崎。今日からお前の先生になる。」
湊「いや、初対面で急に先生って…」
灰崎「お前には生能がある。」
湊「生能?」
灰崎「坊主、一回死んでるだろ。」
湊「どうしてそれを…」
灰崎「今のお前は半死人だ。一度死んだ時に生きたいと強く願うことでその執着が魂を現世に残す。それが半死人であり、その際の死因が生能という能力になる。」
湊「俺は溺死したから水が操れたのか…」
死んだことはまだ実感が湧かないが、灰崎の説明通りだと思うと能力が使えたことには合点がいく。
灰崎「お前を襲ったのは溺死の屍骸だ。お前と同じく溺死した人の生きたいという執着の具現化だな。」
湊「でも俺、あんな化け物今まで見たことなかったぞ。」
灰崎「そりゃそうだ。基本的に生きてるやつは屍骸が見えない。俺らは屍骸から生きてる人を守るのが仕事だ。俺の事務所に来い。」
灰崎に言われるがまま着いていくと古びた雑居ビルがあった。
灰崎「ここが俺らの拠点。名はアンリース!面白い奴らばっかりだ。坊主もすぐ馴染めるさ。」
鉄「俺は鋼谷鉄。死因は圧死で全身を鉄にできる。新しい仲間、大歓迎だぜ。」
澪「私は星奈澪。死因は失血死で血液関係でいろいろできるわ。よろしくね。」
朔夜「鳴海朔夜。落雷で死んだ。雷を操れる。」
灰崎「本当はもう1人いるんだが…いや、"いた"の方が正しいか…。とにかく、湊と俺を含めた5人で主にコープスの討伐を行う組織だ。」
朔夜「気をつけろよ新人。半死人でも死ぬからな。」
湊「えっ、もう死んだのにか!?」
灰崎「正確には死ぬというより消えるだな。生きたいという執着と魂で構成されている半死人は執着が薄れるか魂が破壊されることで消滅するからな。」
鉄「執着が薄れるっつーのは具体的には能力の過度使用とかだな。」
澪「能力は執着の具現化みたいなものだからね。」
ジリリリリリリリリ
アンリースのメンバーから詳しい説明を受けていると事務所の電話が鳴り響く。
灰崎「コープス出現だそうだ。ちょうどいい、鉄と2人で行ってこい!」




