263/294
わたあめ
わたあめみたいに、ふわふわしてる。この気持ち。わたあめみたいに、ふわふわしてる、この関係。
すぐに溶けちゃいそうで、無くなっちゃいそうで、でもその前に、風でどこかに飛んでいっちゃいそう。
出会えて良かったと、初めて思えた。貴方がいてくれて良かった、と。
つい考えてしまう。今貴方は何をしているのかな、これって貴方っぽくて似合いそうだな。何をしていても、考えてしまう。
もう、虜だった。貴方の仕草にも、貴方の表情にも、貴方の心にも、貴方の全てに。私は虜になってしまった。
いつか無くなってしまうかもしれない。わたあめよりも、本当はもっともっと脆い関係かもしれない。
だけど、私、貴方を好きになれて良かった。




